世界に認められた「塩尻ワイン」人気の秘密とおすすめ商品を紹介

世界に認められた「塩尻ワイン」人気の秘密とおすすめ商品を紹介

全国的に知られたワインの名醸地、長野県。中でも1890年(明治23年)にブドウの栽培が始まり、1897年(明治30年)にワインの醸造が行われた塩尻市は長野ワインの先進地として名を馳せます。風光明媚な丘陵には老舗から新悦まで多彩なワイナリーが集積。日々、良質なワインが造られており、国内外のワイン愛好家から熱視線が注がれています。

この記事では、塩尻ワインの歴史や塩尻のブドウがおいしい理由、おすすめの銘柄などをご紹介します。

目次

 

塩尻は世界に誇れるワインの産地 

 


ワイン用ブドウの生産量が全国1位を誇る長野県。中でも明治時代にワイン造りが始まった塩尻市は、県内に長野ワインを根付かせた先駆け的地域です。

市内には、創業100年を超える老舗から個性あふれる新悦まで約15軒のワイナリーが点在。130年前以上続くワイン醸造の技術と情熱は脈々と継承され、国内外のコンクールでも高評価を得ています。

さらに県が推進する「信州ワインバレー構想」により、塩尻ワインはますます注目を集めるようになりました。


塩尻ワインの歴史

塩尻市で初めてブドウが栽培されたのは1890年(明治23年)のこと。

政府の殖産興業政策を受け、豊島理喜治が塩尻でブドウ栽培に着手し、コンコードやナイヤガラなど約3,000本の苗を植えたと伝えられます。ワイン醸造はその7年後の1897年(明治30年)に始まりました。

1911年(明治44年)には、「五一わいん」の創業者である林五一さんがブドウ栽培を始め、1919年(大正8年)にワイン造りに挑みます。さらに1936年(昭和11年)に寿屋(現サントリー)、1938年(昭和13年)に大黒葡萄酒(現シャトー・メルシャン)のワイナリーが設立されたことをきっかけに、塩尻ワインは全国的に知られるようになりました。


さらに2013年には長野ワインのブランド力向上のため、県が「信州ワインバレー構想」を策定。NAGANO WINEとして国内外にその魅力を発信しています。


お土産にも喜ばれる!おすすめの塩尻ワイン

 

 

明治時代から造り手の情熱が受け継がれる塩尻ワイン。その良質な味わいは多くのワイン愛好家から高く評価されており、大切な人へのお土産にもピッタリ!ここでは、数ある塩尻ワインの中から、特におすすめのものをご紹介します。


シャトー・メルシャン 塩尻メルロー

塩尻市で育まれたメルローを使用した、深いルビー色のフルボディタイプの赤ワイン。エネルギッシュな果実感とスパイスの香り、フレッシュな酸味のバランス感が魅力です。タンニンは渋みが控えめでエレガント。スペアリブやパプリカのグリル、鴨肉のソテー、うなぎの蒲焼きなどとのマリアージュを楽しみたいワインです。瓶熟成をすることで、さらに滑らかでふくよかな口当たりが期待できる1本。


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サントリー フロムファーム 塩尻メルロー


サントリーが『日本ワインの魅力をより多くの人々に伝えたい』という想いのもと立ちあげた新ブランド「SUNTORY FROM FARM」シリーズの赤ワインです。原料となるブドウは塩尻産のメルローのみ。ブルーベリーやダークチェリーなどの黒い果実の香りと、熟成で使用する樽由来のスモーキーな香りが特徴の1本。口に含んだ瞬間はやわらかな甘味が広がり、徐々に繊細なタンニンがはっきりと感じられ、心地よい余韻を楽しむことができます。


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五一わいん 塩尻メルロー 


メルロー栽培のパイオニアとも言える、「五一わいん」のスタンダードシリーズの赤ワインです。塩尻地区の厳選されたメルローを使用したミディアムボディ。フレンチオーク樽熟成ならではの上品なふくよかさが感じられる1本です。濃い赤紫色で、力強く凝縮感ある果実味がポイント。それでいて、メルローらしいエレガントなやわらかさをしっかり感じることができます。ハンバーグや焼肉、根菜類をはじめ、洋食や和食、エスニックとの相性がよい味わいです。


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アルプス ミュゼドゥヴァン 塩尻メルローリミテッド・塩尻シャルドネ


ブドウ栽培から醸造、熟成に至るまでこだわり抜いたシリーズの赤ワインです。塩尻の自社農園で育った良質なメルローを大樽で発酵させた後、小樽に移して長期間熟成させるという丹精込められた1本。ステンレスタンク発酵とは異なる、芳醇な風味と豊かな果実味を楽しむことができます。タンニンが柔らかめなのでどんな料理にも合わせやすいのも特徴。1989年の国際ワインコンクールで大金賞を受賞し、世界へ知られる銘柄となりました。


商品を見る:ミュゼドゥヴァン 塩尻メルローリミテッド・塩尻シャルドネ


信濃ワイン 信濃桔梗ヶ原メルロ・桔梗ヶ原シャルドネ 


標高700〜800メートルの丘陵地帯に位置し、栽培に適した桔梗ヶ原で育まれたブドウを原料とするシリーズです。「信濃桔梗ヶ原メルロ」は2018年産の良質なブドウのみを使用。丁寧に醸し、ゆっくり時間をかけて樽熟成させた赤ワインです。ふくよかな果実味と、ほのかに漂う樽香のバランス感が抜群。2017年産の自社農園産ブドウを用いた「桔梗ヶ原シャルドネ」は、爽やかな香りと心地よい酸味が特徴。上品な樽香も感じられる1本です。


商品を見る:信濃ワイン 信濃桔梗ヶ原メルロ・桔梗ヶ原シャルドネ


井筒ワイン メルロー〔樽熟〕


北アルプスを望む松本平の一角、標高700メートルの桔梗ヶ原で育まれたメルローを使用した赤ワイン。なめらかな口当たりと、ベリー系を思わせる甘い香り、芳醇な果実感が見事に織りなします。繊細なタンニンとやわらかな酸味のバランスも格別。ミディアムとフルボディの中間で、肉料理はもちろん、和食やイタリアンとのマリアージュも楽しめます。長野県産の原料を用い、確かな品質を誇る日本酒とワインだけが名乗れる呼称「G1長野」を獲得している1本です。

 

商品を見る:井筒ワイン メルロー〔樽熟〕


塩尻のブドウが美味しい理由

 


明治時代からブドウの栽培が始まった塩尻地区。現在ではワイン用のみならず、生食用ブドウもその質の高さが全国的に知られています。ここでは、塩尻のブドウがおいしい理由について詳しく解説します。


ブドウの生育に適した塩尻地区 


<日照時間が長い>

ブドウの糖度や酸度が高まるにあたっては、日照時間の長さが大きく影響します。塩尻市の年間日照時間は全国平均よりも高いうえ、ブドウが成長する春から秋にかけては特に日光がたっぷり降り注ぎます。これにより甘さと酸味のバランスに優れたブドウが生み出されるのです。


<降水量が少ない>

ブドウがおいしく育つためには、成長期である春から秋にかけて雨が少ないことも重要な条件です。塩尻市は年間を通じて晴天率が高く、台風や梅雨の影響を受けにくい地域。雨量も少ないためブドウの生育に適していると言えます。


<寒暖差が大きい>

松本盆地の最南端に位置する塩尻市。盆地特有の内陸性気候ゆえ、昼夜で大きな温度差があります。日が沈んで気温が下がるとブドウは糖度が高まり、適度な酸味も残ることから、ブドウはおいしく育ちます。


<水はけのよい土壌>

ブドウの質を左右するのが、土壌の水はけの良さ。塩尻市には小石が混ざった礫層に火山灰が堆積しているため、水はけが良いのが特徴です。さらに至るところに傾斜地があるため、雨が降っても水はけに有利。この地形により不要な水分は下層へ流れ、おいしいブドウが実るのです。


<先端技術を用いた栽培管理>

さらに塩尻市ではICTやAIを活用したブドウ栽培管理をスタート。病気を防ぐため、カメラやセンサーに搭載したAIがブドウの生育環境を分析し、湿度の数値に応じてファンを回し、湿度を下げるというものです。またLEDを照射し、ブドウの糖度を上げるという試みも計画されています。


生食用ぶどうの栽培も盛んです


日照時間の長さや降水量の少なさをはじめブドウ栽培に適した風土の塩尻市は、ワイン用だけでなく、生食用ブドウの栽培も盛んです。シャインマスカット、ナガノパープル、ナイヤガラ、巨峰、ピオーネ、多摩ゆたか、炎山(えんざん)などがその代表格で、地元農家のたゆまぬ努力により品質は年々向上。近年では高級スーパーや青果店で塩尻産のブドウが並ぶことも増えました。


毎年8月下旬から9月中旬にかけては市内のブドウ園でブドウ狩りがスタート。連日多くの人々が訪れ、季節の味覚を楽しむ風景が見られます。さらに市内のブドウ生産者と観光農園事業者の共催による「信州しおじりぶどうまつり」も秋の風物詩として人気です。


まとめ


およそ130年前にワイン造りが始まり、長野ワインの先進地になった塩尻。日照時間、降水量、寒暖差、土壌とブドウ栽培に最適な環境から生み出されるワインは極めて良質で、国内外のコンクールでも高評価を受けるほど。近年では新興ワイナリーの設立が相次ぎ、ワイン醸造は今なお盛り上がりを見せます。


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