長野ワインを地元の絶品食材と一緒に堪能!趣向をこらしたワインフェスやイベントをご紹介
GI長野ワインフェス
【ホテル開催のフェス】
2014年からスタートした、長野県ワイン協会主催の長野ワインの魅力を発信するワインフェスです。
2020年までは毎年開催されていましたが、新型コロナウイルスの影響により2021年は中止に、2022年はオンライン開催となりました。
2023年は感染拡大防止の観点から、それまでの開催地であった東京から長野市に場所を移して実施。「YES WINE!YES LIFE!」をテーマに、ホテル・メトロポリタン長野で行われました。「GI長野ワイン」を有するワイナリーなど約32軒のワイナリーが参加し、個性あふれる約100種のワインが登場しました。
料理は地元の人気店が提供。標高1,500mの高原にある手作りハム専門店「Jambon de Himeki」の生ハムや、東御市で1982年から続く「アトリエ・ド・フロマージュ」のチーズ、創業1933年の老舗ベーカリー「ブランジェ浅野屋」のパン、中軽井沢のイタリアン「LA CASA DI Tetsuo Ota」の太田哲雄シェフによるカカオ菓子など、地域の美味が集結しました。
ワインフェスは事業者向けと一般向けの2つあり、後者は参加費8,000円。立食スタイルで約100種のワインのテイスティング、料理3皿を楽しめるという内容でした。参加するワイナリーは年々増えているため、さらなる進化が期待されています。
GI長野認定ワインとは?
GI(Geographical Indication)は地理的表示を意味し、「地理的表示(GI)保護制度」という地域のブランドや共有財産を守る取り組みとして、世界中で導入されています。その地域ならではの味や品質を、その地域で築いたものだけが、その地名を名乗れるという制度です。
長野県では2002年に「長野県原産地呼称管理制度」を創設し、ワインや日本酒、焼酎、シードル、米などの地域ブランドを確立。2021年にはワインと日本酒が国税庁から「G1長野」に指定されました。
「GI長野」は長野県産の原料を用いて県内で醸造され、生産基準を満たしていることを認めるもの。認定を受けることで “長野〟産と名乗ることができます。「GI長野」と「GI長野プレミアム」の2つのランクがあり、後者は前者の基準に加え、ぶどう品種や収穫量などより厳しい条件をクリアしたものが称することができます。
ワイン&シードルガーデン in 長野
【公園開催の野外フェス】
長野県ワイン協会が主催する、長野ワインとシードルの魅力を伝える屋外フェスです。
コロナ禍以前は毎年開催されており、長野市の『夏の風物詩』ともいえるイベント。テント席や木陰席のほか、テントやピクニックシートの持ち込み可能な芝生広場も用意され、開放感溢れる雰囲気が人気を呼びます。
2020〜2022年はコロナ禍の影響で中止となっていましたが、2023年は8月に1日限定で復活。長野駅東口の広大な「長野市東口公園」に、27軒のワイナリーやシードル醸造所が出店し、およそ150銘柄が勢揃いしました。
このほかクラフトビールや日本酒、ベーカリー、イタリアン、フレンチ、カフェ、ラーメンといった長野市の人気店も集結。地元のお酒とともに、地域の食材を使った料理を思い思いに楽しむお客さんで賑わいました。
開会と合わせて長野市出身の音楽家、汐入規予さんの生演奏が行われたほか、Jive talk 和桂徳産のコンサート、田中美恵子さんのトリオコンサートなども実施。美しい音楽に耳を傾けながら、長野県のワインやシードル、フードに舌鼓…。
長野県在住ならずとも、わざわざ訪れる価値たっぷりのフェスです。
(当日券1,000円[300円分チケット・グラス付き]、ワイン・シードル200円〜、フード500円〜)
2023信州ワインサミットin松本
【公園開催の野外レストラン】
長野県内の50を超えるワイナリーが一堂に介し、自家醸造のワイン約140銘柄が提供される、信州の食とワインの祭典です。
会場は「白 軽め」「白 重め」「赤 軽め」「赤 重め」「泡」の5つのブースで構成。各ブースにソムリエが常駐し、ワイン選びのアドバイスを受けることもできます。入場は無料。ワイングラスはデポジット制で、ワイン購入時に1,000円を預け、グラス返却時に返金されるというシステムです。
2023年は新型コロナウイルスの影響で、4年ぶりに開催。6月23日~7月3日の11日間に渡って行われました。ワインは60ml 350円から用意。
フードブースも充実しており、松本市を代表する人気飲食店が集結。
ドイツ生ビールと自家製ソーセージが名物のビアレストラン「バーデンバーデン」のソーセージ盛り合わせや、国産小麦100%の自家製ピザ生地にこだわる「ピザ アレッタ」のマルゲリータ、A5ランク黒毛和牛を堪能できる焼肉店「焼肉ハウス大将軍」の黒毛和牛焼ハンバーグなど、ワインのお供にピッタリなグルメが提供されました。さらにカクテルやハイボールを扱うBARブースや、地ビールブース、デザートブースも設営。園内にはテント付きの席が約400席用意され、ステージでは生演奏も行われました。
長野電鉄 北信濃ワインバレー列車 2023
【臨時運行の観光列車の中で楽しむ】
長野電鉄の観光列車「特急ゆけむり〜のんびり号〜」内にある専用列車。優雅な装飾が施された3号車で、ワインとお弁当を味わいながら、長野駅〜湯田中駅の片道約80分の列車の旅を満喫することができます。
車両の中央部にはワインカウンターが設置。北信濃の3〜4社のワイナリーの長野産原産地呼称ワインをはじめ赤白合わせて6~8種並び、乗車中は飲み放題で楽しめます。おつまみには赤白どちらにも相性が良い「のんびりべんとう」を提供。地元産の食材をふんだんに使用した、見た目も味も満足できる逸品です。
「ゆけむり」は特急ながら、各駅停車と同じくらいの速度で走行するため、美しい車窓をゆっくり眺められるのも魅力。国の天然記念物に指定されている「十三崖」や、築90年以上のノスタルジックな「信濃竹原駅」などの周辺では停車または徐行運転されるので、撮影を存分に堪能できるのもうれしいポイントです。運行日は毎週土、日曜日、祝日。上りが湯田中11:25発、長野12:32着。下りが長野13:06発、湯田中14:15着の1日2便です。料金は大人6,500円、小人は3,250円。(2名以下の場合は、大人+1000円、小人+500円)ワイン好きはもちろん、鉄道ファンにもたまらない乗り物であると言えるでしょう。
まとめ
明治時代からワイン醸造が始まり、今や世界的にも高い評価を受けている長野ワイン。多くのワイナリーが集結するワインフェスや地元鉄道のイベントは、長野ワインの飲み比べができるうえ、地域の食材とともに楽しめるのが魅力です。一方で「忙しくて長野に足を運ぶ時間がない…」という人におすすめなのが、長野ワインをお取り寄せして、自宅で味わうというスタイル。「NAGANOSAKE.JP」ではワインフェスに出店するワイナリーの長野ワインを多数揃えています。自分に合った1本に出合いたい時に、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
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