林農園(五一わいん)

長野ワインのパイオニア、五一わいんを手掛ける信州の老舗ワイナリー

〒399-6461 長野県塩尻市宗賀1298-170

「桔梗が原メルロ」の歴史と共に歩んできた100年

桔梗ヶ原は、標高700m、北アルプスに囲まれ、松本平と木曽谷に挟まれた、奈良井川右岸地域の高位河岸段丘一帯の地域。

冷涼で雨が少なく乾燥した土地は、古くから農作には向いていない土地とされていましたが、明治以降、果樹栽培が盛んに行われるようになり、現在では日本有数のぶどう・ワインの産地となっています。

林農園は、1911年に創業者「林 五一」により桔梗が原に開園されました。果樹園としてブドウや梨などを栽培していましたが、大正8年(1919年)にはワイン専用品種のブドウの栽培を始め、本格的なワイン造りを開始した、長野県産ワインのパイオニアです。

当時は、耐寒性のあるナイヤガラやコンコードなどの品種の栽培が中心でしたが、桔梗ヶ原のワイン造りが低迷しはじめた昭和26年(1951年)に、現在の国産赤ワインのトップグレードであるメルロ種の栽培を長野県内において最初に手がけ、大手ワインメーカー、メルシャン株式会社と共に日本にメルロ種を広めました。

1989年、メルシャンのワイン「桔梗ヶ原メルロー1985」が国際コンペティションで大金賞を獲得。これを機に「桔梗ヶ原のメルロ」が世間に広く知られるようになるとともに、そのパイオニアである「五一わいん」も注目を集めるようになりました。現在では7haの広大な自社農場と2011年に新たに拓かれた5haの柿沢農場は、世界のワインマップにも掲載されています。

広大な自社農場は世界ワインマップにも。日本のみならず、世界から注目されるワイナリー

創業当初から「良いワインは、良いぶどうづくりから」をモットーにワイン造りをしている林農園。

現在は本社に隣接して広がる7haの広大な自社農場と2011年に新たに拓かれた5haの柿沢農場のほか、約100軒の契約農家と共にメルロ、コンコード、ナイヤガラ、シャルドネなど様々な品種を栽培、「桔梗が原メルロ」他、様々なワインの醸造を手掛けています。

また、1993年に自社農園のシャルドネに自然発生のために大変珍しいとされる貴腐化を発見。2年間もの発酵を経て「貴腐ワイン」第一号が誕生しました。その後セミヨンにも貴腐化が発生し、シャルドネとブレンドした「五一わいん 貴腐」の販売を開始しています。

その糖度の高さから発酵が難しく、高い醸造技術と手間がかかる貴腐ワインは、林農園を代表する銘柄のひとつとなっています。



近年はより良いぶどうを目指し、自社農場である柿沢農場にて収穫量が減るとして契約農家が手を出しにくい垣根式での栽培も開始。

垣根式は棚栽培より管理が難しく、収穫も少ない分、小ぶりで皮が厚い実になり濃厚なワインを造れるといいます。

収穫量が減ってしまうリスクのある、棚栽培は自社で行い、契約農家の負担を減らしつつ、より良いぶどうでより良い品質のワインを目指していく。

林農園のワインは、契約農家さんとの二人三脚で造られているのです。

生産者とともに成長し、唯一無二のワインへ

「うちは常に生産者さんを大事にしています。生産者(農家)さんと一緒に成長していかないと、自分たちだけでは成長できないと思っているので、定期的に交流会などを行うなど、いいものを作ってもらうためにの努力は惜しまないというのが林農園の信条です」と語るのは製造部長の添川一寛さん。

ぶどうの支枝から、全て一方向(北向き)に新芽を伸ばすことで、整然としたぶどう棚が完成される、「ハヤシ・スマート方式」や、「高接ぎ法」などを自社で開発し、契約農家の負担を軽くし、生産性を向上する工夫をするなど、生産者の方たちと一緒により良いぶどうづくり、ワイン造りに日々励んでいます。



また、歴史ある五一わいんの名前に負けない、今まで以上のワイン造りを目指しているとも。昨今の問題として、アフターコロナの世界で起きている原料不足については「やっと人とかいろいろなことが動き出して、自分たちも良いものを作りたいけれど、原料が足りないという現実があります」と添川さん。しかし、だからこそ今まで以上に良いものが作りたいという気持ちがより強くなっているのです。

世界で注目される桔梗が原のメルロのフラッグシップモデル

塩尻市桔梗が原の畑ごとの特徴を活かしたフラッグシップワインである「桔梗が原メルロ」。

林農園を代表するワインです。

山形県の須藤ぶどう酒工場から持ち帰った言われている一本の穂木を数年間にわたり苦心して育て、初めて長野県でメルロの栽培を手掛けました。

現在でもその初めの一本の木が残されています。

自社農場で栽培された最高級のメルロのみを使用し、フレンチオーク樽で熟成させました。

カシスやブラックベリーのような果実香と熟成による上品でふくよかな香り、芳醇な味わいを楽しめます。



林農園(五一わいん)のご案内

営業時間

8:30~17:00 売店9:00~16:00(年末年始休み)

アクセス

電車

塩尻駅より徒歩約25分/タクシー約5分

塩尻ICより4km(約10分)/JR塩尻駅より2km(約5分)

駐車場

約8台/大型バス可

アクセスマップ

林農園(五一わいん)での取り扱い商品

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