市野屋

北アルプスの麓、信濃大町の名水でつくる、2人の杜氏の伝統技法と挑戦の酒づくり

〒398-0002 長野県大町市大町2527-イ

信濃大町の恩恵を受けながら、伝統の技術と最新の設備が融合する

長野県北西部に位置し、立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口として有名な長野県大町市。

居谷里水源、矢沢水源、上白沢水源をはじめとする六箇所もの豊富な水源を有するこの土地で最も古い酒蔵のひとつである市野屋の創業は慶応元年(1865)。「なまこ壁」や建物の隣家との境にそびえる「うだつ(防火壁)」などの建物が歴史を感じさせます。

豊富な水源がある大町市は酒米の生産も盛んであり、「ひとごこち」「山恵錦」「美山錦」など酒米の生産から加工まで地元で行われています。



古くから日本酒造りは、微生物にとって最適な低温環境が整う冬場の仕事でしたが、市野屋では明治から続く酒蔵の建築構造を生かしつつ、四季醸造を可能にする湿温管理システムを導入。

アルコール度数も繊細にデザインできるよう、冷却装置付きタンクも完備しました。



また、市野屋の最大の特徴となるのが、杜氏が2人いること。確かな技術を持つ杜氏の発酵度合いを見極める感性と、繊細な温度管理をかなえるシステムにより、これまでにない日本酒を日々生み出しています。

山廃と生酛、2人の杜氏のが追及する日本酒の可能性

2年前、京都の酒蔵を離れて長野県に移住してきたときに、杜氏として市野屋に誘われたという、杜氏の大塚真帆さん。

市野屋は生酛担当の大塚さんと山廃担当の伊藤正和さんの複数杜氏制という珍しい酒蔵です。



杜氏が2人いることで、生酛と山廃の両輪で日本酒の可能性を探究することができると言います。

その可能性のひとつが低アルコールの日本酒の製造です。

「山廃と生酛というと、どちらかというと伝統的な手法ではあるのですが、その伝統的な手法を使いつつも目指しているお酒というのは、低アルコールというのを一つのテーマに挙げています。」と大塚さんは言います。近年、低アルコールのお酒が好まれる風潮があるなか、日本酒になじみのない若い世代にも日本酒のおいしさを知ってもらいたい、そんな想いから、日本酒の特徴である昔ながらの生酛のどっしりした濃いく重めの味ではなく、生酛や山廃の奥行きのある味は感じられつつ、食事と一緒に楽しめるような低アルコールの日本酒の開発に力を注いでいます。



そして大町の豊富な水源と地元産の酒米、そして2杜氏の探究により「龍水泉」「市野屋」「金蘭黒部」という3ブランドを確立。地元の方々は元より海外の方からも高い評価を得ています。



近年は海外への輸出も積極的に行い、2023年イタリア最大の日本酒コンテスト「ミラノ酒チャレンジ2023」にてダブル金賞を受賞しています。

“食と共に”をテーマに幅広く愛される日本酒を

日本酒の伝統的な製法「山廃」と「生酛」を受け継ぎつつ、市野屋は常に新しい日本酒の可能性を探究しています。

特に、“食と共に”は重要なテーマとして幅広い世代の方が手軽に日本酒を楽しんでいただけるように食中酒の開発に力を入れています。



また、豊富な水源と多種生産されている地元の酒米という贅沢な環境を活かした日本酒の製造にも力を入れており、大町市の地下洞空内で採取された湧水「氷筍水」で造られた「生酛純米吟醸 氷筍水 ひとごごち」、日本古来の品種である酒米「亀の尾」を30%まで磨き醸造した「山廃純米大吟醸原酒 亀の尾」など伝統と革新の両方を兼ね備えた商品を送り出しています。



他にも地元の米の味を存分に味わっていただける甘酒などもあり、地元大町市の土地の恵みを存分に活かした商品をそろえています。

水の良さが活きる「市野屋」の定番商品

伝統と革新の両方へ挑戦を続ける市野屋の中で、地元でも古くから親しまれてきた定番商品がこの「金蘭黒部 超辛口」です。

「水どころ」ならではの水の良さが生きた仕上がりになっています。

花の蜜のような瑞々しい香りの中に、ほのかに感じる黒糖の甘い香りがすっと鼻腔を抜けていく。

心地のいい渋みと苦味が後味を引き締め、超辛口でありながら、まさに北アルプスの水のごとく飲めてしまう逸品となっています。

酒米には長野県オリジナル米「風さやか」を使用、しっかりとした甘みと旨味がある風さやかを70%まで精米し、大町の「女清水」で仕込んだ超辛口の普通酒です。

伝統を感じさせるクラシカルなボトルとラベルのデザイン。味も見た目も飽きのこない定番酒として人気の高い一品です。

市野屋のご案内

営業時間

月~金 8:00~17:00

アクセス

電車

JR信濃大町駅 徒歩10分

長野道安曇野ICから 国道147号経由で25km 40分程度

駐車場

あり

アクセスマップ

市野屋での取り扱い商品

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