湯川酒造店

長野県木曽の自然の恵みを歴史深い酒蔵が丁寧に醸し出す。夫婦、社員一同団結して生み出される日本酒は逸品揃い

〒399-6201 長野県木曽郡木祖村藪原1003-1

江戸時代から受け継がれる伝統の酒造り

湯川酒造店は、江戸時代慶応3年(1650年)から酒造りが始まり、370年以上も続く長野県内でも二番目に古く歴史のある酒蔵です。

酒蔵が位置するのは長野県内標高936mの高地で米が作れない土地。なぜ米が収穫できない土地に蔵を構えたかというと、この土地は江戸時代に中山道を中心に発展した宿場町があり、非常に賑わいのある土地であったためと伝えられています。当時は米が収穫できない代わりに木曽の自然豊かな森林から木を伐採し、「木年貢」として納めて米と交換してその米で酒造りを行っていました。



湯川酒造店は名峰から湧き出る豊かな水資源を仕込水として使用しています。北アルプスの南側、木曽川源流の里といわれている木祖村にある「鉢盛山」から湧き出る澄んだ水は湯川酒造店の美味しい酒を造る欠かせない要素です。軟水で口当たりが柔らかく、「純米酒」ではふくらみのある味わいを造り出すことが出来ます。

「長野県で最も星に近い酒蔵」が寒冷な気候を活かして醸す

湯川酒造店が酒造りで大切にしているものの一つに、長野県の豊かな自然環境を活かした造りがあります。日本で三番目に高い標高に立地され、「日本で最も星に近い酒蔵」とされています。日本酒造りでは、米、水、気候条件によってその酒蔵ならではの味が造られていきます。湯川酒造店は、冬場ではマイナス18度まで気温が下がるこの寒冷な気候を活かし、江戸時代に確立された伝統技法である生酛仕込(きもとしこみ)で日本酒を造っています。

生酛仕込とは日本酒を造る工程で必要な乳酸菌を、人口の力ではなく自然の力で発酵させていく技法です。かなりの時間と高い技術、労力がかかる製法で伝統を引き継ぐ酒蔵も減少しているなか、湯川酒造店は丹精込めてじっくりと生酛造りを行い、ボディが頑丈で味わい深い日本酒を造っています。



伝統的な製法から造られたこだわりの日本酒は、味がに厚みがあり柔らかいお酒が特長です。

夫婦二人三脚、社員一同が結束して造る名酒

現在(2023年)、湯川酒造店は16代目。湯川酒造店の酒造りは、夫婦二人三脚で行われています。湯川慎一さんが杜氏を担い、尚子さんが蔵元として経営をされています。そして社員一同力を合わせて酒造りを行っています。

湯川さんご夫婦は毎晩二人で酒を酌み交わしながら酒の話を語り合います。蔵で造った酒や他の酒蔵の美点を拾い、プラスの意見を交わしながら今後の酒造りの展望を考えます。

今後も日本酒造りを続けて地元である木祖村を更に盛り立てていき、これからこの土地に住みたいと思う人も楽しく過ごせるような土地にしたい。酒造りでは名誉ある賞の受賞を重ねることで、造りは間違っていないんだという確信を持ちました。ますます酒の味をブラッシュアップしていきたいという志を大事に、一層酒造りに力を入れています。



より良い酒造りには、伝統を守りながらも現在の日本酒のトレンドも同様にキャッチすることも重要です。杜氏の湯川さんは、一年の内の酒造りの期間は酒造りにひたすら没頭し、それ以外の期間は最新の日本酒の情報をいち早く取り入れるために技術交流や情報交流を目的として他の酒蔵を訪れたりと、外に出るようにしています。杜氏として、若手の技術者には「酒造りで大切なことは、好きなお酒を造るだけではなくなぜその酒が人気なのか、外にたくさん出てアンテナを張り、外の世界を広げよう」と伝えているそうです。外に出て情報をインプットし、得た情報から酒造りに活かすアウトプットのサイクルが重要だと語ります。

美味しい日本酒を造るために、夫婦で、全社員で、ひたむきに酒造りに向き合う姿勢から造られた日本酒は、日本そして世界にも評価され、たくさんのファンに長年愛され続けています。

国内外で好評の名酒「木曽路」

湯川酒造店のお酒は味に厚みがあり綺麗な味わいが特長です。

香味が強く、甘味がぐっと引き出されています。そしてボディがありながら綺麗で、後味にはキレがあります。

長年この土地で造られた地酒のため、湯川酒造店ならではの味のニュアンスは変わりませんが現代の日本酒の味に沿うように少しずつ味わいを工夫されています。

日本酒の味わいを形づくる大切な要素の一つ、お米のこだわりは、長野県産米や全国の良質ブランド米を取り寄せて造ることです。標高の高い立地で米作りが難しい土地だからこそ、ベースとして品質が良い米を使い日本酒に活かしています。



湯川酒造店の代表銘柄である「木曽路」の「純米大吟醸 山田錦 磨き35」は、全国新酒鑑評会などの大きな鑑評会で金賞や最優秀賞を受賞する逸品です。味わいが綺麗で軽快な吟醸香をお楽しみいただけます。華やかでキレが良い日本酒で、口に入れた瞬間の味わいの広がりが心地が良く、贈答用としても最適な日本酒です。



同じく代表銘柄である「木曽路 純米 山恵錦」は、世界最大規模のワイン品評会「IWC」2023純米の部にてSilverメダルを受賞しています。「世界でもっとも大きな影響力をもつ」といわれているコンテストの名にふさわしく、軽快で飲み心地が良く、青リンゴのような酸味を感じられる味わいのバランスがとれた日本酒です。すっきりとした飲み口が美味しい一級品の日本酒です。

湯川酒造店のご案内

営業時間

月~金:8:30~17:00

定休日:土、日、祝

※蔵見学は受け付けておりません

アクセス

電車

中央西線薮原駅 徒歩約12分

塩尻ICより約40分
名古屋方面中津川ICより塩尻方面へ約90分
伊那ICより約30分

駐車場

車:1台

アクセスマップ

湯川酒造店での取り扱い商品

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