【日本酒の選び方】初心者におすすめの種類や実際の銘柄も解説します!

【日本酒の選び方】初心者におすすめの種類や実際の銘柄も解説します!

日本酒の世界に足を踏み入れる際、普段お酒を飲まない方やこれから日本酒に挑戦したい方にとって、
選ぶ基準が分からず戸惑うことがありますよね。

そこで、この記事では日本酒の「味わい」や「種類」から選ぶポイントをわかりやすくご紹介します。
贈り物や自分で楽しむ際、理想の一本に巡り合うために参考にしてください。

目次

日本酒のタイプ(味わい)で選ぶ

日本酒の分類

日本酒は味わいに加えて多種多様な香りが楽しめるお酒です。

豊富な種類のある日本酒を、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が21,000種類の利き酒を行い、4種類のタイプに分類し提唱しました。


分類

該当する日本酒

特徴

爽酒(そうしゅ)

本醸造酒や普通酒、生酒

さっぱりとしてスッキリとした味わい。香りは控えめ

薫酒(くんしゅ)

吟醸酒や大吟醸酒

香りが高くフルーティーな日本酒。海外における日本酒ブームの火付け役

醇酒(じゅんしゅ)

純米酒や生酛(きもと)、山廃(やまはい)

お米ならではのうまみやコクが味わえる。日本酒らしい種類

熟酒(じゅくしゅ)

古酒、熟成酒、秘蔵酒

熟成することで複雑な香りや濃厚な味わい、トロリとした舌触りが楽しめる


これらの分類が日本酒における味わいや特性を示しており、自分好みの味の日本酒を選ぶ際の指標です。



特定名称(種類)で選ぶ

日本酒

 

特定名称とは、「純米大吟醸」「大吟醸酒」「特別純米酒」といった言葉で特定される、日本酒の種類を指します。日本酒に使用する原料やお米の精米歩合といった、それぞれの決められた条件を満たすことで「純米酒」「吟醸酒」といった呼称が付き、選ぶときの判断材料となります。


特定名称は大分類で下記の3種類です。


  • 純米酒
  • 吟醸酒
  • 本醸造酒

  • 「普通酒」という名称はよく混同されるのですが、特定名称ではありません。原料や精米歩合といった決まりのない日本酒を指し、「一般酒」と呼称されることもある日本酒を指す言葉です。決まりがないためお手頃価格で手に入りながらも、昨今の普通酒は味に劣るところも少なく、日常的に飲めるお酒として親しまれているのです。


    ここからは特定名称をさらに細かく分けて、ご紹介していきます。

     

    純米酒

    大分類

    純米酒

    原料

    米、米麹

    特徴

    香りや色沢が良い


    ⇒醸造アルコールの添加が一切ない純米酒は、お米自身が持つふくよかな香りと味わい、コクが堪能できます。さっぱりとしていて初心者でも飲みやすく、料理に合わせやすい種類です。

     


    純米吟醸酒

    大分類

    純米酒

    原料

    米、米麹

    特徴

    精米歩合は60%以下で固有の香りと色沢が良い


    吟醸造りによりフルーティーな香りとともに、お米のうまみとコク、爽快な口当たりが楽しめます。醸造アルコールの添加は一切ありません。

     


    純米大吟醸

    大分類

    純米酒

    原料

    米、米麹

    特徴

    香りや色沢が良い


    純米吟醸酒と同じ吟醸造りながらも精米歩合に関して50%以下とお米をさらに磨くことで、雑味がなくスッキリとした味わいと華やかな吟醸香、お米のうまみとコクが満喫できます。

     


    特別純米酒

    大分類

    純米酒

    原料

    米、米麹

    特徴

    香りと色沢がより良い


    精米歩合が60%以下か、特別な醸造方法(長期の低温熟成や山田錦を100%使用など)で作られたお酒です。お米のうまみが確かに感じられつつ、華やかでフルーティーな香りが楽しめます。

     


    吟醸酒

    大分類

    吟醸酒

    原料

    米、米麹、醸造アルコール

    特徴

    吟醸造りで、固有の香りや色沢が良い


    精米歩合60%以下により、吟醸香と言われる華々しくフルーティーな香りが楽しめます。さっぱりとした口当たりとお米の膨らみが感じられるお酒です。

     

     

    大吟醸酒

    大分類

    吟醸酒

    原料

    米、米麹、醸造アルコール

    特徴

    吟醸造りで、香りや色沢が特に良い


    精米歩合50%以下により吟醸酒よりもスッキリとしてクリアな味わいと、フルーティーで繊細な香りが強く感じられます。

     


    本醸造酒

    大分類

    本醸造酒

    原料

    米、米麹、醸造アルコール

    特徴

    香りや色沢が特に良い


    精米歩合は70%以下。添加された醸造アルコールによるキリっとした辛口と、清々しい後味が特徴的な日本酒です。シンプルな味わいはさまざまな食事と調和します。

     


    特別本醸造

    大分類

    本醸造酒

    原料

    米、米麹、醸造アルコール

    特徴

    香りや色沢が特に良い


    精米歩合は60%以下か特別な醸造方法によって醸された日本酒は、本醸造よりも高級で雑味のないクリアな味わいを満喫できます。フルーティーな香りとキレのバランスも優れたお酒です。


    銘柄で選ぶ

    銘柄

     

    日本酒選びに迷った際は、銘柄から選んでみてください。日本酒の世界には数々の銘柄が存在し、日本酒に詳しくない方でも「獺祭(だっさい)」「久保田」といった名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。


    こういった名称は商品名やブランド名ともいえるもので、知名度の高い銘柄を選べば失敗のリスクも軽減できます。お気に入りの銘柄を見つけたら、酒屋でスタッフの方に相談してみてはいかがでしょうか。好みの銘柄を伝えることで、似た味わいの日本酒を教えてくれるでしょう。


    日本酒選びに迷った際は指針となる銘柄から探すことが近道です。特に同じ銘柄なら原料や醸造家が共通していることが多く、味わいの特性も似ていることもあるため、好みに合う日本酒が見つけやすくなります。


    飲む人、贈る相手によって選ぶ

    贈りもの

     

    日本酒選びに迷った時は、実際に飲む人はどれくらい日本酒が好きか・興味があるのかを考慮するのも一つの方法です。自分や贈る相手の日本酒のレベル感に合わせると、選択肢が絞りやすくなります。日本酒を飲む人や贈る相手に合わせた選び方を初心者と中級者・上級者に分けて、おすすめの日本酒についてそれぞれ解説します。


    初心者

    日本酒初心者には、穏やかでバランスが取れたクセのない日本酒が適しています。強烈な香りやパンチのある味わいの日本酒よりも、はるかに飲みやすいからです。


    具体的に言うと、純米酒や純米吟醸酒が当てはまります。純米酒は米と米麹、水により造られており、お米がもつ香りやうまみを存分に楽しめる日本酒です。なかでも甘口タイプが飲みやすく、カクテルを好んで飲む方や日本酒初心者の方におすすめといえます。


    日本酒初心者の方には甘みだけでなく、香りも重要なポイント。純米吟醸酒は雑味がない味わいとともにフルーティーで上品な香りが楽しめ、うまみと香りのバランスが優れていることから、日本酒初心者にもピッタリなお酒です。


    中級者・上級者

    普段から日本酒を楽しんでいる中級者の方や好きな銘柄を持っている上級者の方には、吟醸酒や大吟醸などの高級ランクの日本酒を選ぶことをおすすめします。とりわけお米をしっかりと磨き、アルコールの添加をしない純米吟醸や純米大吟醸は価格が高いものの繊細な味わいが楽しめるため、日本酒中級者や上級者にとっても打ってつけといえるでしょう。


    美味しさとともに高品質な原料と洗練された醸造プロセスを経て醸された高級な純米吟醸や純米大吟醸は、ひときわ特別な時間を楽しむことができます。また日本酒の中級者や上級者は特定の銘柄や酒造りの地域にも興味を持つことがあるため、各銘柄や地域における独自の特性・風味の探求もできる高級な日本酒はふさわしいといえるでしょう。


    中級者や上級者なら日本酒単体だけでなく、季節や料理との調和を考えて選ぶのも良いです。高級な日本酒は美味しさだけでなく探求心を深めてくれるため、他にはない日本酒体験を提供してくれます。


    日本酒の名産地、長野県の日本酒情報はこちら:NGANOSAKE.JP


    ラベルをチェックして選ぶ

    ラベル

    日本酒を選ぶ際に役立つ情報が、瓶の裏ラベルに書かれている銘柄もあります。ラベルには原料や酒造りの方法、味わいといった特性が書かれていますが、情報の量や内容は酒蔵によって異なるため注意が必要です。ただしすべての日本酒のラベルに詳細が書かれているわけではなく、なかには簡単な説明しか記載されていないお酒もあります。


    酒蔵としては「先入観を持たせたくない」という理由から、あえて簡単な説明を一行だけ書いているといった場合もあります。反対にラベルに詳細がある場合は原材料名や精米歩合、アルコール分に加えて、日本酒度や酸度などが書かれており、味の参考にしやすいでしょう。


    日本酒度

    高いほどに辛口の傾向で、低いほど甘口の傾向

    酸度

    高いほど濃厚で、低いほどスッキリか甘口になる。数字の平均は1~2


    なかにはチャートのようなテイスティング分類が裏ラベルに書かれていることもあり、お酒の特徴をひと目でチェックすることもできます。


    酒米で選ぶ

    酒米

     

    日本酒の味の骨格を決めるのは、原料米となる酒米の品種です。日本酒の選び方に迷う際は、酒米に注目してみるのも良いでしょう。長野の日本酒における主流の酒米をご紹介します。


    山田錦

    酒米の代表格である山田錦は兵庫県で作られた酒米。長野県でも地元農家が自ら栽培し、日本酒に使用しているものもあります。米質がやわらかい山田錦はキメが細かくまろやかなコクと、雑味が少なくバランスの取れた味わいが楽しめます。日本酒選びに迷った際は、「山田錦のお酒を選べば間違いない」といわれている評判の酒米です。


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    美山錦

    長野県が生産地の美山錦は醸造時に溶けにくく、さっぱりとしつつも軽やかな味わいとキレのある日本酒を造ることができます。美山錦で造られた日本酒は華やかな香りが食事に合わせやすく、料理と一緒に味わう日本酒を探している方にもおすすめです。


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    ひとごこち

    長野県で誕生した酒米のひとごこちは、美山錦の後に開発された品種です。ひとごこちを使って作られた日本酒はフルーティーな香りと味わい、甘みが楽しめます。


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    その他「価格」「料理」「サイズ」など、日本酒を迷わず選べる!

    日本酒の選び方に迷った際は、その他の要素からでも選びやすいNAGANOSAKE.JPのご利用がおすすめです。長野の酒蔵から選りすぐったお酒を取り扱うNAGANOSAKE.JPでは、日本酒を


    • 「種類」
    • 「価格」
    • 「サイズ」
    • 「甘口・辛口」
    • 「味わい」
    • 「おすすめの飲み方」
    • 「合わせる料理」
    • 「エリア・蔵元」

    といった観点から絞って検索ができます。

    価格や合わせる料理、サイズといった条件なら日本酒に詳しくない方でも探しやすく、自分で飲みたいお酒や相手に贈る日本酒がスムーズに見つかります。


    もし日本酒選びに迷う方や、「飲みたい銘柄が複数あって絞れない!」という方は、飲み比べして味が比較できるアソートセットもおすすめです!


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    まとめ

    日本酒選び

     

    おいしい日本酒選びに迷う方のために、自分に合う日本酒が見つけやすくなる日本酒のタイプや特定名称、銘柄などから選ぶ方法についてご紹介しました。ご紹介した日本酒の選び方を実践することで、自身や相手に贈る日本酒が見つけやすくなります。


    日本酒選びに迷った際は、NAGANOSAKE.JPをチェックしてみてはいかがでしょうか。長野の日本酒を取りそろえたNAGANOSAKE.JPでは日本酒の種類が豊富なうえに条件などから検索ができ、自身や贈り相手にピッタリ合う日本酒が見つけられます。


    自分の好みにピッタリの日本酒で、頑張った1日の疲れを癒してください!


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