大信州酒造

「愛感謝」100年先も200年先も愛される酒蔵へ。すべてのものに感謝をする人間味の溶け込んだ酒造り。信頼厚い杜氏の元で伝統を受け継いだ若き蔵人の精魂込めた手作り日本酒

〒390-0852 長野県松本市島立2380

信州の名を冠するに恥じない酒蔵に。さまざまな伝統が溶け合う新しい『老舗』

かつて信州に合った大小さまざまな酒蔵が合併して「大信州」は発足しました。現在の家元の旧蔵が明治3年(1880年)に建てられており、創業から140年以上の老舗酒蔵です。



合併以降、豊野と松本の二拠点で醸造を続けていましたが、令和2年に大信州全体の主な拠点となっていた松本に新蔵を建立しました。これまでの豊野蔵での酒造りは、松本の水を用いるために往復160㎞を運搬し、契約栽培する酒米の多くは松本平の農家であったりと、主に松本を拠点にすることが多かった大信州酒造。豊野での伝統の製法や道具などそのままに、気持ち新たに新スタートを切ったばかりです。



おやっさと呼ばれ、大信州の礎を築いた下原杜氏から伝統を受け継いだ、平均年齢30代の若い蔵人が新しい大信州の歴史の1ページを紡ぎ出しています。

「愛感謝」原料にも、道具にも、目に見えないものにも。酒造りができることに感謝の気持ちを忘れない

代は若返れど、酒造りの工程の一つひとつに一切妥協しない姿勢は全く変わりません。



たとえば、水。北アルプスの水の魅力を最大限に生かすために、井戸を掘りそこから湧き出る水を使っています。

たとえば、米。契約農家とどんな米を作るのか相談するところからスタートし、玄米で納品。自社で精米をし、米の品質を自分たちの目で確認し、翌年の作付けにまた反映させるというこだわりです。

たとえば、酵母。自家培養の酵母を使用しているので、大信州の日本酒にはリンゴを思わせる風味があります。リンゴどころ信州らしい、日本人の味覚に寄り添ったさわやかな風味です。



また、令和2年の新しい蔵にも関わらず、機械化は一切進めずにすべて人の手による手作りにこだわるところも受け継いだ伝統を大切に、こだわりとしている一つです。これによって、他の蔵よりも人がたくさん関わらなきゃいけない、と蔵元は笑います。人の手によって大切に作られている、愛情を感じます。



菌も、お客さまも見えないが、見えないものにこそ感謝の気持ちをもって、お酒造りに挑んでいく。酒造りにとって何より大事なのは「人」であるということを表現するのが、大信州酒造の大切にしている「愛感謝」という言葉。「機械化することである一定の高品質な日本酒を創り出す事は可能だが、機械を超える、感動を生む日本酒は人の手仕事でしか生み出せない」という思いを蔵人共通のポリシーとして醸造に取り組んでいます。



信州の気候風土を映しこんだような風情を感じるお酒です。飲んだ時に信州の風景や作り手の顔に想いを馳せながら飲んでもらいたいと蔵元は話します。

平均年齢30代。日本の文化を日本酒を通して国内外に。新しい試みで使命に挑む

大信州の礎には、下原杜氏という蔵の内外から慕われる杜氏がいました。

酒を唎いてもらおうと、他の蔵から杜氏や蔵人が訪ねてくること数知れず。まるで一緒に仕込んだかのような、すべてを言い当てる神がかった手腕を持った信頼の厚い杜氏でした。



大信州では、そのおやっさの酒造りに対する想い、すべてのものに感謝を忘れず愛情を注ぐその姿勢や生き方をしっかり受け継ぎ、新蔵が出来てまだ浅いですが、この先100年、200年と続く蔵にするために模索の日々です。

蔵人は若い世代ですが、日本の伝統や日本酒の文化などを受け継いでいかないことには、この先の長い歴史は始まりません。酒蔵を酒蔵らしく。酒質を始め建物の管理などもしっかり未来に向けて伝えていく覚悟です。



日本酒はお酒の文化を体現するだけではなく、日本の文化そのものを伝えられるものだと思っています。国内外に素晴らしさを知ってもらい、実際に来て、見て、触ってもらうのは日本酒にしかできないこと。日本酒業界の使命と思い日夜挑んでいます。

今はその歴史のほんの一瞬ですが、酒造りには真摯に、この先の長い歴史のために今できることには新しい風を。



その一環として、酒造りから携われる「会員制度」を始めました。ただのサブスクリプションではありません。蔵に来ていただき実際に触って酒造りを体験する。自分の作った酒が5年後まで毎年自宅に届き、その年ごとの熟成具合を楽しむことができる。新蔵になってからのスタートなのでまだ2年目ですが、リピーターさんも多く、大信州の発展を一緒に喜んでくれる「ファン」の方と日本酒を盛り上げていく取り組みも始めています。

大信州酒造の「粋」が集約 【大信州 純米大吟醸 極】

■大信州 純米大吟醸 極

大信州で使用する原料米は、全量契約栽培米で、長野県生まれの「金紋錦」という酒米を使っています。栽培が難しい米で、現在は長野県でのみ栽培がされている希少な酒米です。

基本的にはどのお酒も無濾過原酒でしぼりたてを提供していますが、このお酒は適度に火入れをしており、旨味の他に程よい酸、複雑味があり、食中酒としてキレもよく、辛口なのに味幅がある、大変奥の深い日本酒です。

火入れをする=一番おいしいところで熟成を止めているということ。全量吟醸の大変いい状態のまま冷温保管しています。



豊かな自然に囲まれた長野県の山のもの、キノコ、山菜など淡白なお料理に合わせると、複雑味が引き立ち鮮やかさを添えてくれます。

大信州酒造の「粋」を極めたおいしさを、いつでもおいしく愉しめる、自慢の逸品です。

大信州酒造のご案内

営業時間

酒蔵 平日9:00~17:30

専売所『原田屋』 平日 10:00〜18:00、土日祝 10:00〜17:00

アクセス

電車

松本電気鉄道上高地線 下新駅から徒歩10分

松本ICより約6分

駐車場

6台

アクセスマップ

大信州酒造での取り扱い商品

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