七笑酒造
たくさんの笑いと福を呼び込む酒として、毎日の食卓で楽しんでほしい
〒397-0001 長野県木曽郡木曽町福島5135
木曽ならではの環境を土台に、「旨口」を極めた酒造り
信州の南西に位置し、周りを高い山々に囲まれた谷あいの地。その緑深い木曽路に七笑酒造はあります。木曽路の冬は身を切るような寒さで、夏は今でこそ暑くなりましたが、昔は「夏でも寒い」と木曽節で唄われるほど冷涼な地でした。そんな底冷えする気候と五街道の宿場町という土地柄、そして酒造りには欠かせない清らかな水が豊富に流れる環境を土台に、木曽の酒は地元の人々や旅人の身体を温める必需品として親しまれ、「酒造り」が大切な文化として育まれてきました。
七笑酒造の創業は明治25年(1892年)。元々は初代の名にちなんだ銘柄でしたが、七笑という縁起のよい地名が木曽駒高原にあり、古くからの銘柄にも使用していた縁で「七回笑えば七福(たくさんの幸せ)が来る」そんな時間を提供できる日本酒を、という想いを込めて新たな銘柄としたそうです。
木曽路の自然が造り出す清らかな水と澄んだ空気、そして極寒の中で醸される七笑の酒は、淡麗でありながらふくよかな喉ごしを持つ豊かな味わいが特長です。単に甘辛だけに左右されない、日本酒本来の「旨口」を追求した酒造りを行っています。
米も酵母も「木曽産」に挑戦し、研鑽の日々
標高も高く冷涼なため、稲作は適さないと言われてきた木曽の地。先達たちは良質な木材を流通させることで酒米を集め、酒造りを行ってきました。現在の七笑酒造で主に使用している酒米は、長野県産酒造好適米「美山錦」。しかも2008年からは、近年の夏の気候変化を逆手にとり、七笑酒造が試験栽培から契約農家の方にお願いして作っている木曽産の「美山錦」を使用。今では木曽の11軒の農家の方を中心に美山錦の生産を依頼し、良質な原料米の確保に努めています。
また、五代目として新たな酒造りに果敢に挑戦する川合貴裕さんは、地元の英雄・木曽義仲にあやかって誠実かつ革新的に毎年テーマを変えて販売する「義仲」という銘柄を確立。「私どもの考える真っ直ぐで情熱的な木曽義仲のイメージと、七笑のモットーである『伝統と革新』を掛け合わせた、七笑のチャレンジの象徴のような銘柄です。一昨年は木曽で採れた自然酵母や郷土食「すんき」由来の乳酸菌を使い、すべての原材料を木曽産にこだわって醸した特別純米かすみ酒で、好評を博しました。こうやって地道に努力を重ねながら、定番銘柄を増やしていきたいですね」と語ります。
海外展開にも力を入れつつ、毎年テーマを変える「義仲」も継続
国内外で開かれるさまざまな酒類コンテスト。七笑酒造はどちらにも積極的に出品し、輝かしい成績を収めています。国内では令和4酒造年度全国新酒鑑評会にて「七笑 大吟醸」が金賞を受賞、世界最大規模の権威あるワインコンペティションIWC2023では「SAKE部門・吟醸の部」にて「七笑 吟醸」がゴールドメダル・長野吟醸トロフィー(県名付き特別賞)を受賞、イタリアの日本酒コンテスト・ミラノ酒チャレンジ2023でも同銘柄が最高賞のプラチナを受賞しました。「こうした結果は、自分たちの自信やモチベーションにつながります。これらを足掛かりに海外にも積極的に展開していきたいですね」と五代目。立ち上げた銘柄「義仲」についても、毎年のチャレンジを継続していくとのこと。「毎年、全社員から意見を募って、アイデアをストックしています。ぜひ、楽しみにしていてください」。
七笑酒造からのメッセージ
「お酒は料理の名脇役」というのが七笑酒造の想いです。食卓という場で、主役である料理が来るまでは場を盛り上げ、料理が供されたら、その料理の味を邪魔せず引き立てる。そんな「旨い酒」を目指しています。服に例えるなら、どんなトップスと組み合わせてもしっくり来るジーンズ。ぜひ、普段の食卓のさまざまなお料理に添えていただき、楽しい仲間とたくさん笑って、たくさんの福を呼び寄せてください。
七笑酒造のご案内
営業時間
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平日9:00〜17:00
アクセス
電車
中央本線木曽福島駅から徒歩約12分車
長野自動車道塩尻ICから約60分