高橋助作酒造店

お酒は自由。「祈りと感謝と共に」をカタチにする。

〒389-1313 長野県上水内郡信濃町大字古間856番地1

手作りだからこそ表現できる品質

創業から140年以上経ち、現在では町に残る唯一の酒蔵です。代表銘柄は醸造の神様に縁のある「松尾」にちなみ命名。

水は戸隠連山水系の扇状地から湧く水を使用しており、2005年からは特定名称酒をすべて純米に変更。2007年からは原料米を全て長野県産米に移行しました。



古くは大正時代に地域で2000石の日本酒が造られており、その当時はこの町にも7軒程度の酒蔵がある日本酒の産地でした。その当時は、酒蔵の位置が善光寺平の北側にあったため北山酒として親しまれていたお酒です。



現在でも手作りにこだわっており、その昔手作りの規定があった時代に「甑でふかす」「酒母を造る」「三段仕込み」と言う三つの工程が表示基準としてありましたが、現在でも松尾の酒造りのベースとして変わらず酒造りをしています。

これは伝統にこだわっての事ではなく、品質の高い日本酒を造るために必要な事と考えて現在でも行っていることです。

人の手、自然、地域が一体になった酒造り

手間暇を使わずに作ろうとすると酒造りに酵素材を使う事や、人間の勤務時間を中心に考える事になってしまいます。

それは人間の都合に合わせた酒造りでなので、手間暇をかけてでも麹や酵母の時間に寄り添った酒造りを行っています。



地域の特性として、手作業の工程の一つに米の自然放冷がありますが、酒蔵の位置が標高640mと高く、冬は豪雪地帯でこの事も低温発酵、自然放冷させることに適した環境であり、自然を利用することで、結果として環境負荷が少ない酒造りができています。



現在では酒造りには工程だけでなく、取り組み方、販売方法と多種多様な場面で複数の考え方がありますが、松尾の酒はどの様に作られた米をどんなお酒に造っていくかを考える事を大切な事とし、2023年現在では地域の契約栽培農家の米を100%使用しています、この事も地域の農業振興に協力できることの一つであると考えています。

環境を大切にした酒造り

酒造りも日々進化している中でも、人間が科学的に考えたものではなく、自然にある麹・カビ・酵母・微生物を活かした酒造りを続けていきたいと考えています。



それとは別に、昨今の気候変動で年々気候条件に合う米の品種も変わってきています。その中でおいしい米を農家さんと一緒に作ることで地元の農業への貢献、地域の自然、水資源・森林環境・山・森・木を大切にし、より良くなるように酒造りを通して携わっていきたいと考えています。



それは、妙高戸隠連山国立公園に接した地域で、酒蔵からは国立公園の素晴らしい景色が朝晩見ることができるのですが、そんな素晴らしい水田、湖、田園風景が人間の活動で簡単に失われてしまう可能性があると思うからです。

今までは人が積極的に携わらなくても保たれていた景観も、蛍が減る、ツバメやスズメなどの動物とそれに携わる植物の豊かさが目に見えて減ってきています。



人の手で余計な事をせず、気候温暖化に合わせた米の品種を作る、よその地域から米を持ってくるのではなく地元の農家さんに作ってもらう事で、今まで通りの動植物と共生できる環境を酒造りを通して作っていきたいと考えています。



その一つに新しい酒米品種「山恵錦」へ取り組みがあります。

品種登録前の信交酒545号(後の 山恵錦)の試験栽培と醸造に初期から継続参加し、2018年には100%使用した純米大吟醸が全国新酒鑑評会、関東信越国税局、長野県の各鑑評会などで、金賞、優秀賞、知事賞など国内の三冠を受賞。現在でもその魅力を深堀する為に沢山の取り組みを行っています。

山恵錦は、まだまだポテンシャルがある米なのでチャレンジしていきます。

自由に。祈りと感謝。結実した物

松尾 限定 純米吟醸

松尾の中ではフルーティでやわらかな味、品評会でも評価をいただいているお酒つくりをしてます。口当たりが良いお酒です。冷がお勧めです。



酒類区分

純米吟醸酒

アルコール分:15.5度

原料米:山恵錦

精米歩合:58%



・松尾 純米吟醸 白ラベル:豊潤でやや辛口なので燗でもおいしくいただけます。長野県北部の気候風土に根差したお米は、もちろん味わいも地域に根差したお酒です。価格的にも品質と価格のバランスが良いお酒ですので普段からお手元に置いていて欲しいお酒です。

・松尾 連続式蒸留焼酎 25度:仕込み水につかっている戸隠水系の個性を活かして原酒をブレンドし、水との調和を大切にした焼酎です。柔らかい中にコクがあります。





飲む時の温度や料理の話もよく聞かれますが、お酒は自由です。楽しんで飲んでください。

そして、米つくりや地域とのかかわり、貢献を表現した「祈りと感謝と共に」と言う考え方に共感していただける方に飲んでいただけると嬉しく思います。



日本刀は鉄を鍛錬し、今となっては世界的に見ても美術品の域にまでなっています。

日本酒はお米を鍛錬して造られ結実したものです、歴史的に積み上げられた日本酒・酒造りを体感してください。

高橋助作酒造店のご案内

営業時間

午前8時 〜 午後5時

休業日:元旦(一部営業)

アクセス

電車

古間駅 徒歩23分

信州中野IC 19分

アクセスマップ

高橋助作酒造店での取り扱い商品

一覧に戻る