日本一のブドウ生産量を誇る信州のワイン・果実酒のおすすめ13選

日本一のブドウ生産量を誇る信州のワイン・果実酒のおすすめ13選

日本を代表するワインの産地として名高い信州。雄大な山々、清らかな水と空気が風味豊かなブドウを育み、数々の良質なワインが造られています。さらにリンゴやプルーンといった果実から醸造されるワインも登場し、信州旅のお土産として人気を集めます。

この記事ではそんな信州ワインの種類やおすすめのワインをご紹介。「種類がありすぎて、何を選べばよいのかわからない…」という人はぜひ参考にしてくださいね。

目次

 

 有名な信州ワイン


一口に信州ワインと言っても、使用する果物や醸造方法は実にさまざま。まずはブドウを原料としたスティルワインからご紹介しましょう。


塩尻メルロー


塩尻メルローとは長野県中部の塩尻地区で栽培される赤ワイン用ブドウ品種です。原産はヨーロッパで、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールと並ぶ赤ワイン3大品種の一つに数えられます。エレガントな香りとふくよかな味わいが親しみやすく、世界中で栽培されています。


塩尻地区では明治時代からメルローの栽培が始まりました。700mという高い標高、降水量の少なさ、日照時間の長さ、一日の寒暖差の大きさなど、ブドウ栽培に適した気候条件がそろい、日本屈指の産地として名を馳せます。


そんな塩尻メルローを使ったワインが「塩尻メルローワイン」です。華やかな果実味のアロマで、酸味と甘味のバランスの良さが魅力。渋みが控えめなので飲みやすく、肉料理はもちろん和食にもよく合います。


■おすすめの商品

 <アルプス:ミュゼドゥヴァン 塩尻メルロー リミテッド>

 

2021年に収穫された塩尻メルローを100%使用し、フレンチオーク樽にて熟成させた赤ワイン。優雅でふくよかな果実味と、やわらかなタンニンが特徴です。

 

商品を見る:ミュゼドゥヴァン 塩尻メルロー リミテッド



<林農園:塩尻メルロ>

 

厳選された塩尻メルローを使用した赤ワイン。フレンチオーク樽熟成ならではの丸みのある風味が楽しめます。肉料理をはじめ、根菜類の料理とも相性抜群です。

 

商品を見る:塩尻メルロ


桔梗ヶ原メルロー


桔梗ヶ原メルローとは塩尻市の北西、北アルプスの裾野に広がる桔梗ヶ原地区で栽培された赤ワイン用ブドウ品種です。桔梗ヶ原は県下有数のブドウの産地で、メルローの植栽は昭和51年から始まりました。


冷涼な環境で育まれた桔梗ヶ原メルローを用いた赤ワインは、芳醇な香りとふくよかな丸みが特徴。中には特定の区画と樽を選定し、さらに醸造責任者が署名を入れる特別仕様のワインもあり、国内外から注目を集めています。


■おすすめ商品

 <信濃ワイン:信濃桔梗ヶ原メルロ>

 

信濃桔梗ヶ原メルロは良質と知られる2018年産のブドウをさらに厳選し、ゆっくり樽熟成させた赤ワインです。カシスなどの黒系果実の香りと、なめらかなタンニン、ふくよかな甘味とバランスの取れた味わいです。


商品を見る:信濃桔梗ヶ原メルロ

 

<メルシャン:シャトー・メルシャン塩尻メルロー2019>

 

シャトー・メルシャン塩尻メルロー2019は塩尻地区にある「桔梗ヶ原ヴィンヤード」と「片丘ヴィンヤード」の2つの産地のメルローを使用した赤ワイン。しっかりした果実味と繊細な酸味、やわらかなタンニンが心地よく持続します。

 

商品を見る:シャトー・メルシャン塩尻メルロー2019


井筒ワイン 


井筒ワインは昭和8年創業の桔梗ヶ原を代表するワイン醸造メーカーのひとつ。70年以上にわたり、桔梗ヶ原一帯でのブドウの栽培から収穫、醸造、瓶詰めまで一貫して手がけています。コンコード種を用いた芳醇な赤ワインをはじめ、デラウェア種やナイアガラ種を使ったフルーティな白ワインとロゼワインも人気です。


■おすすめ商品

 <井筒ワイン:井筒ワイン メルロー[樽熟]>

 

井筒ワインのメルロー[樽熟]はふくよかな果実味と控えめなタンニンのバランスに優れたミディアムボディの赤ワイン。エレガントなアタックと、なめらかな口当たりが魅力です。

 

商品を見る:井筒ワイン メルロー[樽熟]



<井筒ワイン:井筒ワイン シャルドネ[樽熟]>

 

井筒ワインのシャルドネ[樽熟]は自社農園と契約農園で収穫したシャルドネから醸造した白ワイン。華やかな果実味と爽やかな酸味、引き締まった輪郭を持つ辛口の白です。

 

商品を見る:井筒ワイン シャルドネ[樽熟]


レ ヴァン ヴィヴァン 


レ ヴァン ヴィヴァンは長野県東御市にある自然派ワイナリー。栽培に化学肥料や農薬を使わず、醸造には天然酵母を用いるなど、ブドウ本来の力を引き出したワイン造りを徹底しています。ピノ・ノワールやガメイ、シャルドネ、リースリング、シュナンブラン、巨峰などを約4ヘクタールの畑で栽培。2020年からは自社畑で育てたリンゴを使ったシードルも販売開始。独創的なイラストが描かれたラベルも必見です。


信州まし野ワイン 200


長野県下伊那郡松川町のりんご畑の中にあるワイナリーです。前身はりんご加工組合で、1991年に「信州まし野ワイン株式会社」として設立。標高750mを超える信州伊那谷の豊かな自然環境でりんごや山葡萄などの果物を栽培。それらを使ったジュースやワインを製造・販売しています。さらに山葡萄を用いたブランデーやワイン、りんごで仕立てたブランデーなど個性あふれる商品も展開。


おいしいスパークリングワインも!


信州ワインはスティルワインのみならず、爽やかな発泡感が楽しめるスパークリングワインも充実しています。ここでは特におすすめのアイテムをご紹介しましょう。


竜眼 


長野県特有の白ワイン用ブドウ品種である「竜眼」を使ったスパークリングワインです。諸説ありますが「竜眼」の起源はカスピ海周辺とされ、シルクロードを経由して中国に、やがて日本に伝来し奈良時代に現在の長野周辺に定着したと伝えられます。

古くより「竜眼」は食用ブドウとして親しまれていましたが、独特の香り、香り、味が評価され、近年ではワインにも用いられるようになりました。バランスの良い酸味と甘味は日本酒のような飲み心地で、和食との相性も抜群です。


■おすすめ商品

 <マンズワイン:酵母の泡 龍眼>

 

国内では希少な「シャルマ方式」を採用したスパークリングワインです。二次発酵後、一定期間ゆっくりと熟成させることで、キメ細やかな泡とフレッシュな香りを実現。竜眼本来のおいしさをストレートに感じられる逸品です。

 

商品を見る:酵母の泡 龍眼


知ってた?有名企業も長野のワインを作っています 


明治時代から始まった信州でのワイン造り。現在では地元酒蔵だけでなく、大手企業も信州ワインを造っているのをご存知でしょうか?


ここでは代表的なメーカーをご紹介します。


メルシャン 


1877年創業の日本初のワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」をルーツとするワイナリー。キリンホールディングスのグループ関連会社「メルシャン株式会社」として、日本各地で多彩なワインを造っています。信州エリアでは長野県上田市、塩尻市、山梨県勝沼市の3拠点にワイナリーを所有。メルシャンの信州ワインはさまざまな種類のブドウでできた原酒をブレンドする手法「アサンブラージュ」で造るのが大きな特徴。各ブドウの特徴を組み合わせることで、複雑な味わいと香りが生まれ、深みのあるワインとなるのです。


■おすすめ商品

 <メルシャン:シャトー・メルシャン 塩尻メルロー2019>

 

産地の多様性を表現する商品として開発された赤ワイン。長野県塩尻地区のメルローが使用され、エレガントな香りと、なめらかタンニンが楽しめます。


商品を見る:シャトー・メルシャン 塩尻メルロー2019

 

<シャトー・メルシャン 椀子ソーヴィニヨン・ブラン 2020>

 

長野県上田市丸子地区の自社管理畑「椀子ヴィンヤード」で収穫された白ブドウを用いた白ワイン。柑橘類を思わせる香りとハーブの清涼感が際立つ一本です。

 

商品を見る:シャトー・メルシャン 椀子ソーヴィニヨン・ブラン 2020


サントリー 


サントリーと聞くと、ビールや清涼飲料水を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、実ははじまりはワイン。 1907年に「赤玉ポートワイン」で成功を収め、今日のサントリーの礎を築きました。1936年に山梨県登美の丘にブドウ園を開設。以来ブドウの栽培から熟成まで一貫したワイン造りを手がけてきました。


現在は山梨県甲斐市「登美の丘ワイナリー」と長野県塩尻市の「塩尻ワイナリー」の2つのワイナリーを所有。「登美の丘ワイナリーシリーズ」「ジャパンプレミアムシリーズ」は数々のコンクールで賞を受賞しています。


■おすすめ商品

<サントリー:フロムファーム 塩尻メルロ 2018>

 

日照時間、昼夜の寒暖差など、ブドウ栽培に適した環境の長野県塩尻地区で育てられたメルロを使用した赤ワイン。熟したベリーを想わせる複雑な香りと力強い果実味が特徴です。

 

商品を見る:フロムファーム 塩尻メルロ 2018



<サントリー:フロムファーム  高山村 シャルドネ 2021>

 

長野県高山村産のシャルドネから作られた白ワイン。エネルギッシュな果実感、エレガントな香りが際立ち、酸味と甘味のバランスに優れています。

 

商品を見る:フロムファーム  高山村 シャルドネ 2021


サッポロビール 


1975年に長野県に自社ブドウ園「古里ぶどう園」開園して以降、長きにわたり信州や岡山、北海道などでワイン造りを展開してきたサッポロビール。2003年にはフラッグシップワインとしてぶどうの個性にこだわった「グランポレール」シリーズを発売。作り手のこだわりを凝縮させた数量希少なワインは国内外から人気を博します。信州ワインでは長野産のシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨン、山梨産の甲斐ノワールや甲州などを使用したワインを取り揃えています。



■おすすめ商品

<サッポロビール:グランポレール 安曇野池田シラー>

 

長野県の自社畑「安曇野池田ヴィンヤード」で育つシラーを使用した赤ワイン。ダークチェリーやキノコのようなスパイシーな香りが特徴。絹を想わせる穏やかなタンニンも印象的です。


商品を見る:グランポレール 安曇野池田シラー

 

<サッポロビール:グランポレール 長野古里シャルドネ>

 

長野県の自社畑「長野古里ぶどう園」産のシャルドネから造った白ワイン。樽香とボリューム感ある香りが調和。辛口ながらふくよかさも楽しめる味わいです。

 

商品を見る:グランポレール 長野古里シャルドネ


信州大学のワインとは? 


長野県松本市で“農”を基盤にした研究を行う信州大学農学部も信州ワインの作り手のひとつ。


果物の栽培だけでなく品種の選抜、育成から行うものもあり、りんご(フジ)を使った甘口の「りんごワインや」、ナイアガラを用いた爽やかな香りの「ナイアガラワイン」、山葡萄を100%使用した鋭い酸味の「山ぶどうワイン」など多彩な顔ぶれです。さらに多種多様なオリジナルワインやジュースが販売されています。


ブドウ以外にもこんな果実種ワインが! 


日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きな信州エリアは果物の栽培に最適な環境です。四季を通じて、ぶどう、りんご、なし、プルーン、杏、さくらんぼ、スイカなどさまざまなフルーツが実ります。そんなフルーツ王国とも言える信州では、ブドウ以外の果物を原料とするワインも各地で造られています。ここでは特におすすめの果実酒ワインをご紹介しましょう。


■おすすめ商品

 <リンゴワイン>

 喜久水:Kikusui Cidre Method Charmat

 

南信州で収穫された、ふじやシナノゴールド、紅玉、秋映、シナノスイートなどのりんごを100%使用したシードルです。密閉タンク内で二次発酵させた自然な泡のみを瓶詰するシャルマ方式が採用され、心地よい発泡感を楽しめます。りんごのすっきりした甘味が感じられるドライタイプ。

 

商品を見るKikusui Cidre Method Charmat


<プルーンワイン>

 古屋酒造店:プルーンワイン

 

長野県東部、佐久地域の特産物であるプルーンを丸ごと使用したワイン。優しい香りと、ふくよかな甘味、穏やかな酸味が心地よいフルーティな味わいです。口中に広がるはつらつとした風味も魅力。

 

商品を見る:プルーンワイン


信州のワインがおいしいのはなぜ? 


全国トップクラスの生産量を誇り、味のクオリティの高さでも有名な信州ワイン。この“おいしさ”の理由には、上述の通り気候や風土がブドウの栽培に適していること大きな特徴です。降雨量が少なさ、日照時間の長さ、昼夜の気温差の大きさなど、ブドウ生育に欠かせない条件がすべて揃っているのです。


とりわけ寒暖差が大きさは最も大きなポイントの一つ。日中に生成された糖分がしっかりと実に蓄積され、糖度の高いブドウに仕上がります。


信州で育つ種類豊かなブドウの品種 


ブドウの栽培に適した環境の信州エリアでは、食用からワイン醸造用までさまざまなブドウが栽培されています。その種類はなんと約100種類以上!ここではその代表格ともいえる品種をご紹介しましょう。


コンコード 


アメリカを原産とする品種で、ふくよかな果実味と重厚感ある甘みが特徴。渋みが控えめで柑橘類のジュースのように飲みやすいという一面もあります。信州ワインでは赤ワインやロゼワイン、スパークリングワインなどに使われることが一般的。近年では有機栽培や酸化防止剤無添加など、栽培から収穫、醸造、瓶詰めまで自然派にこだわる作り手も目立っています。


ブラッククイーン 


ゴールデンクイーン種とベリー種の交配により誕生した、日本固有の黒ブドウ品種です。濃い紫色の深みある色合い、重厚感ある果実味とフレッシュな酸味が特徴。信州ワインではフレンチオーク樽で熟成させることが多く、濃厚でありながら渋みが繊細で、軽やかな口当たりの赤ワインが造られています。またブラッククイーンを使用した信州ワインは国内ワインの中でも特に高い評価を得ており、さまざまなコンクールで数多くの賞を受賞しています。


メルロー 


フランス南西部ボルドー地方を原産とるす赤ワイン用ブドウ品種。豊かな果実味とまろやか味わいが特徴で、世界各地で栽培されています。信州エリアでは1976年から植栽がスタート。特に塩尻市の桔梗ヶ原地区で栽培されるメルローは良質で、日本を代表する産地として名を馳せます。熟した果実感と優雅な味わいというバランスの良さも魅力です。


涼しい気候、豊かな水。自然を生かした信州ワインバレー構想 


長野県はワイン産業の振興を目指すために2013年に「信州ワインバレー構想」を形成しました。フランス・ボルドーのように長野県内のエリアを「日本アルプスワインバレー」「千曲川ワインバレー」「桔梗ヶ原ワインバレー」「天竜川ワインバレー」の4つに分類。各エリアのブランド価値を高める活動を実施するほか、これらのバレーを結ぶ「NAGANO WINE VALLEY ROAD」という観光ルートも計画されています。信州ワインを国内外へ発信する画期的な取り組みと言えるでしょう。


詳しくはこちらチェック:ブドウづくりに適した長野ワインバレーで生産する個性豊かなワイナリー、そのプレミアムな味に酔いしれる!


まとめ


日照時間の長さ、昼夜の寒暖差など、標高の高さなどブドウ栽培に適した条件が揃う信州エリア。メルローやシャルドネといった外来種から竜眼やブラッククイーンなど日本固有の品種まで、さまざまなブドウが育てられ、多彩な信州ワインが造られています。さらにりんごやプルーンなど果実から醸造されるワインも充実。


さらに「信州ワインバレー構想」により信州ワインはさらなる発展が期待されると言えるでしょう。恵まれた風土を活かし、作り手のこだわりが凝縮した信州ワイン。ご自身のライフスタイルやシーンや好みに合わせて、ぜひ楽しんでみてくださいね。


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