長野を代表する日本酒「真澄(ますみ)」とは
真澄とは宮坂醸造が造る銘柄であり、長野を代表する銘柄として全国に流通しています。
真澄という名称は江戸時代後期から使われており、長きに渡ってその名を全国に轟かせています。長野の自然豊かな環境から造られる酒質は「質実剛健」と表現されるほど美しく、バランスの取れたすっきりとした味わいが料理の味を引き立てます。
日本酒づくりには「酵母」と呼ばれる微生物の存在が欠かせません。現在、最も多く使用されている酵母は「真澄酵母(協会7号酵母)」と呼ばれ、これは1946年に真澄の醸造元である宮坂醸造で分離されたものなのです。発酵力が強く、華やかな香りを生み出す真澄酵母は、戦後の日本酒の基調酵母とされるほど重要な存在とされています。
これほどまでに優れた酵母が宿るということは、それだけ宮坂醸造の環境が優れているということ。真澄という名称を知らない日本酒ファンはいないでしょう。その品質の高さ、日本酒業界への貢献度などさまざまな分野で評価されている銘柄なのです。
真澄を造る酒蔵、「宮坂醸造」について
真澄を造る宮坂醸造に関する基本情報は以下の通りとなっています。
- 社名:宮坂醸造株式会社
- 代表者:宮坂直考
- 所在地:長野県諏訪市元町1-16
- 酒蔵:諏訪蔵、富士見蔵
- 創業年:1662年
- アクセス:中央道諏訪ICよりR20経由15分、元町交差点角
時は遡り、戦国時代の宮坂家は諏訪家の家臣として現在の酒蔵がある一帯を治めてきました。しかし、戦乱の世が続くにつれ酒造りへと家業を移していったといいます。
そして明治時代には「いつか日本一の美酒を」という夢を実現するため、全国の酒蔵への視察を重ねて技術を磨き続けました。そして1943年、「全国清酒品評会」で第一位を獲得するという快挙、そして1946年には「真澄酵母」の分離と、近代日本酒の礎と称されるほどに成長したのです。
「真澄」という名前は、「真澄の鏡」と称される諏訪大社の宝物に由来しています。この酒蔵は歴史の長い存在でありながら、現在も第一線で活躍する姿勢は驚嘆に値します。伝統と革新を巧みに融合させた宮坂醸造が生み出す日本酒は、今でも新たなファンを魅了し続けています。
真澄の味わい
宮坂醸造では、さまざまなタイプの日本酒が造られており、日常的に楽しめるリーズナブルなものから、特別な日に飲みたい高級酒まで取り揃えています。
真澄は、長野県内で最も多く出荷される日本酒の一つであり、手作業と機械化を巧みに結びつけることで、安全かつ高品質な酒づくりを成功させています。その味わいはスッキリとシャープな特徴があり、どんな料理にも調和する辛口タイプが豊富に取り揃えられています。
長野の自然豊かな環境から造られる米と天然水、そして宮坂醸造の高い技術が掛け合わさることで、真澄が持つ美しい味わいが実現しているのです。
真澄の人気商品
真澄銘柄はさまざまな商品が展開されています。こちらではその中でも特におすすめしたい人気商品を紹介します。
- 特選
- 辛口ゴールド
- あらばしり
- うすにごり
- 夢殿(ゆめどの)
- 漆黒(くろ)
- 真澄スパークリング
特撰
真澄特選は現在の特定名称酒制度が生まれる前、「特級酒」の名称で販売されていた銘柄です。特定名称酒としては「本醸造酒」に分類され、適度な甘みと米本来の膨らみ、そして真澄らしい透明感が合わさった日常酒として多くの日本酒ファンに愛されています。
- 分類:本醸造
- 出荷時期:通年
- 原材料名:米、米こうじ、醸造アルコール
- 使用米:美山錦、山恵錦、ひとごこち他(全て長野県産)
- 精米歩合:60%
- 度数:15度
吟醸酒とも名乗れるスペックでありながらも、非常にリーズナブルな価格で購入できるコスパに優れた1本。実際に購入したユーザーからも、「価格以上の味わいがあるお得な1本」や「香りと旨味のバランス、そしてキレの良さをこの価格で味わえるのが最高」など価格と質のバランスを評価する口コミが寄せられています。
どの温度でも美味しく楽しめる上に、どんな料理とも優れた調和を見せるため、まさに日常の味わいとして生活に寄り添った銘柄と言えるでしょう。
辛口ゴールド
真澄辛口ゴールドは、原材料の一部に酒粕を原料に造られる「粕取り焼酎」が利用されています。焼酎由来のコク、そして切れ味の良さが印象的な、まさに辛口の名にふさわしい銘柄です。
- 分類:普通酒
- 出荷時期:通年
- 原材料名:米、米こうじ、焼酎、醸造アルコール
- 使用米:美山錦(長野県産)、一般米
- 精米歩合:70%
- 度数:15
焼酎などの蒸留酒を日本酒の原料として利用すると、香りを引き立たせ、後味のキレをより強調させるという効果が生まれます。辛口ゴールドでは新緑を連想させる青々とした香りがあり、甘さは控えめなシャープな飲み口が印象的。
実際に購入したユーザーからも、「価格も手頃で味も素直。飲み疲れしない良いお酒」や「しっかりとした辛口の日本酒」といった口コミが寄せられています。
宮坂醸造で働く人達にもファンが多く、社内宴会の燗酒に飲まれるという人気商品。スイス・インターナショナル・エアラインズの機内酒にも採用されている国際的な銘柄でもあります。
あらばしり
あらばしりとは、日本酒製造の最終工程における「上槽」において、最初に出てくる新鮮な部分を指します。酒造りの時期である冬場限定で出荷される、しぼりたての生原酒がこのあらばしりとなります。香りはメロンやりんごといった華やかな果実の香り、緑を連想させる青々しいハーブ、そして米本来の豊かな香りが印象的。飲み口はトロッとしたシロップのような甘みと、若々しいフレッシュな酸味が広がります。
流通が発達していない時代、このあらばしりの味わいは蔵で働く人しか知りませんでした。期間限定のフレッシュな味わいをぜひお楽しみください。
うすにごり
うすにごりとは、醪(もろみ)に含まれるオリを絡めた日本酒を指します。オリにはアルコール発酵に必要となる酵母が含まれており、いきいきとした発泡感とフレッシュな酸味が特徴です。メロン、いちごを連想させる華やかな香りと、ハーブ系の青々としたグリーンのトーンが印象的です。飲み口は若々しいフレッシュな味わい、オリならではの適度な苦味が合わさり心地良い余韻を演出します。
温度が上がれば米由来のゆくよかでまろやかな印象が強くなり、また違った一面が楽しめます。フレッシュで瑞々しい味わいを求める場合、キリッと冷やして楽しむことをおすすめします。
夢殿(ゆめどの)
夢殿は真澄銘柄の中でも最も優れたお酒に付けられてきた名称です。厳選した原料、真澄酵母を利用して造られる味わいは唯一無二。搾り工程についても手間暇のかかる雫しぼりによって行われます。
白桃やバナナを連想させる圧倒的な華やかな香りは、夢殿の気品の高さを見事に表しています。飲み口はきめ細やかで非常に柔らかいタッチ。滑らかな甘みとほどよい酸味が上品に調和しており、バランスの取れた上質な余韻が楽しめます。
ワイングラスなど香りが取りやすい酒器を使えば、より一層夢殿の魅力を楽しめるでしょう。
漆黒(くろ)
漆黒は漆塗りの艶やかなブラックをイメージして名付けられた銘柄です。味の調和を大切にしており、日常的な料理から華やかな宴席まで幅広いシーンに対応できる、真澄の中でも最もスタンダードな銘柄となっています。
若々しいハーブと控えめながらも華やかな吟醸香は、料理の味を邪魔しない上品な香りです。余韻にほろ苦さを感じながらも、しっかりとシャープなキレを感じる辛口傾向の味わいは、シーンを選ぶことなくいつでも楽しめる、万能な1本になっています。
真澄 スパークリング
酵母は糖分を分解し、アルコールと炭酸ガスを生み出します。酵母を活性状態で瓶詰めすることによってシャンパンのように瓶内で二次発酵が起こり、華やかできめ細かい発泡性の日本酒が楽しめるのです。グラスに注ぐと底から湧き出る泡は、まるで本当のシャンパンのよう。りんご、柑橘系の華やかなトーンから、ナッツやマッシュルームといった熟成由来の香りが高い品質で調和しています。
華やかな泡と上品な旨味が絶妙に調和し、極めて複雑な味わいが広がります。その洗練されたキレ味は、さまざまな料理との調和を楽しむことができるでしょう。
真澄はギフトや贈り物におすすめ
真澄は歴史ある宮坂醸造によって造られる、全国的にも人気の高い銘柄です。取扱銘柄の数も幅広く、日常的に楽しめるリーズナブルな商品から、贈り物に最適な高級酒まで多種多様。どれを選んでも間違いのない、高い品質が保証された信頼できる銘柄だと言えるでしょう。
また、「真澄酵母(協会7号酵母)」発祥の地という歴史的なストーリーは、現代の日本酒造りに深い影響を与え、贈り物に適した魅力的なエピソードとして話題になることでしょう。宮坂醸造の価値観である長野の風土を反映させた酒造りや、自然を尊重する想いは、贈り物をする側の心情を象徴しているかもしれません。
真澄は、日本酒初心者から愛好者まで、満足することができる銘柄と言えます。ぜひ日本酒をギフトにしたいと考える際は、真澄を検討してみてください。
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「真澄を贈りたい気持ちはあるけれど、近くで手に入れることが難しい」とお困りの方もいるでしょう。特に長野県外にお住まいの方や、忙しい日常に追われてなかなか足を運ぶ余裕がない方にとって、特産品を贈ることは素敵なアイデアですが、その実現には手間や物理的な距離の問題がついて回ることもあります。
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