亀田屋酒造店

日本の屋根・北アルプスの地を愛し、その恵みを、謙虚に、ひた向きに五感で醸す

〒390-0852 長野県松本市島立2748

「命の一粒、命の一滴。酒質第一。酒造りに近道なし」

創業は明治2年(1869年)。同18年には母屋を建造し、今にいたります。大正時代からは上高地界隈の宿泊施設を中心にお酒を納めていました。戦時中は米の配給所を兼ねていたこともあってか、3分の2の酒蔵が廃業を余儀なくされる中、清酒を造り続けることができたそうです。

そんな亀田屋酒造店は、信州松本、北アルプスの山々に囲まれた盆地にあり、アルプス山系の伏流水に恵まれた地の利を活かし、人々が川の水を飲んでいた時代にあっても、井戸を掘って清冽な水を酒造りに取り入れていました。そして、水道が整備された現在でも、地下62ⅿから良質な水を汲み上げ、お酒を醸しています。

蔵の理念である醸訓は「命の一粒、命の一滴。酒質第一。酒造りに近道なし。」手仕事を大切に、厳しい冬の寒さを利用した昔ながらの「寒造り」を守り続けています。見て、触れて、香りを感じ、舌で味わい、声を聴く。亀田屋のお酒には、蔵人たちが五感を研ぎ澄ませて造った上質な味わいと香りがあります。

長野県オリジナルの新酒米「山恵錦」を使った「アルプス正宗」

現在、亀田屋酒造店の日本酒には、長野県産米を使用した純米系統の「アルプス正宗」と、醸造アルコールを添加して造るどっしりとした味わいの「亀乃世」の2つの銘柄があります。このうち、長野県産米にこだわる「アルプス正宗」は、令和の幕開けとともに長野県で産声を上げた酒米の新品種「山恵錦」を使った商品をいち早く展開しています。「山恵錦」は、華やかな香りとなめらかな味わいが特長で、酒米の王者と呼ばれる「山田錦(兵庫県)」に匹敵する長野県オリジナルの酒米として誕生しました。

「山恵錦というまだまだ珍しいお米を使ったお酒ということで、皆さんの関心が高く、おかげさまで、長野県にもこういうお酒を造る蔵があるんだ、と好意的な意見を多く頂戴しています。実は長野県は日本酒の蔵が新潟に次いで多い酒処なのですが、あまり知られていないのが現状です。こうした『アルプス正宗』など、地元の原料を使った銘柄をきっかけに、長野全体の酒蔵を盛り上げる一役を担えればうれしいですね」と統括部長の宮田稔さんは語ります。

「なかなか手に入らない」と言っていただける銘柄に育てたい

「アルプス正宗」は、純米大吟醸、純米吟醸、純米と3つのスペックがあり、使用酒米も美山錦を使ったシリーズ、山恵錦を使ったシリーズを展開し、それぞれにお米の特長が出ているので、飲み比べて楽しいラインナップとなっています。特におすすめしたいのは、多くの受賞実績を誇り、現在のフラッグシップとして位置づけている「アルプス正宗 純米大吟醸 山恵錦」。精米歩合35%まで磨いた長野安曇野産の契約栽培米「山恵錦」を使用し、ふんわりと立ち昇る香り、雑味のない優しい味わい、すっきりと消える後口で、飲み疲れしない1本です。

営業の鳴澤英春さんは「普段の食事に合うお酒として、地元の松本はもちろんですが、首都圏の飲食店さんからの引き合いや百貨店さんの催事に参加させていただく機会も増えてきました。そこから、たくさんの方に知っていただき、広がりつつある海外にも積極的にアプローチして、「飲みたいけど、なかなか手に入らないね」というぐらいにまで『アルプス正宗』を育てたいですね」と今後の方針を語ってくれました。

亀田屋酒造からのメッセージ

私たちの目の前には日本アルプスの山々が広がり、毎日眺めながらお酒を造っております。お猪口をご購入いただくと当日おすすめのお酒3~4種を試飲できる直売店も併設していますので、松本市にお越しの際はぜひお立ち寄りいただき、美しい山並みを眺めながら「アルプス正宗」を試飲していただきたいです。水にこだわり、米にこだわり、製法にこだわり続けて155年。初代から受け継ぐこのアルプスの地で、常に自分たちの姿勢が間違っていないか自問自答しながら、これからも100年、200年と酒造りの道を進み続けてまいります。

亀田屋酒造店のご案内

アクセス

電車

電車・JR松本駅からアルピコ交通松本電鉄に乗り換え下新(しもにい)駅下車、徒歩約2分

●松本インターから約2分(約2km)
●松本城から約18分(約5km)
●上高地 沢渡駐車場から約1時間8分(約33km)
※到着時間は条件によって異なります。

駐車場

あり
大型バス2台(乗用車30台)収容可能

アクセスマップ

亀田屋酒造店での取り扱い商品

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