中善酒造店

100年愛され、飲み継がれる「中乗さん」は
蔵人自ら手がけた酒米で造る郷土の酒

〒397-0001 長野県木曽郡木曽町福島5990番地

酒造りはこだわりの米作りから「自分たちが手がけた酒米」で造る郷土の酒

中善酒造店の創業は江戸末期である慶応元年。

150年の歴史がある酒蔵です。



「中乗さん」のふるさと木曽は、木曽御嶽山・木曽駒ヶ岳の山々に囲まれた山間地。

中善酒造の蔵人たちは、この地で原料となる酒米作りから一貫して、美味しいお酒を作っています。



「お米作りで大切なのは水と土」



として、駒ヶ岳より湧き出る豊富な水を利用し、太陽の恵みをたくさん受けた元気な土地作りに励んでいます。

長野県オリジナルの酒造好適米「山恵錦 さんけいにしき」の自家栽培を行い、「地元で自分たちが手がけた酒米」でお酒を仕込んでいます。



中善酒造店の酒米はすべて長野県産を使用しており、純米酒においては長野県原産地呼称管理委員会認定されています。

(※「長野県原産地呼称管理制度」は、長野県で生産・製造された味と品質が特に優れたものを認定する制度で、生産者や消費者、流通関係者で構成される委員会により、厳しい基準をクリアしたものだけが認定されます)

手間を惜しまず全力で取り組む、最高品質の酒米づくり

酒造りはこだわりの米作りから。

その精神のもと、現在、代表である南俊三社長が、最高品質の酒米づくりに手間を惜しまず全力で取り組んでいます。

2008年(平成20年)から隣接の上松町で酒米(酒造好適米ひとごこち)の栽培を始め、目標としていた「地元で自分たちが手がけた酒米」でお酒を仕込みました。

その仕上りのすばらしさを実感し、さらに研究を重ね、長野県オリジナルの酒造好適米「山恵錦 さんけいにしき」の自家栽培、仕込みに至っています。



最高の米づくりは自然との会話から始まります。

大切なのは、汗をかき自然と対話しながら、楽しんでつくることです。

苗作りから自家栽培する「山恵錦 さんけいにしき」は純米吟醸に使われています。



種蒔きは酒造りの終わる4月ごろ。

次いで5月に田植え、10月の刈取りがあります。同時に10月には新米を使った仕込みがスタート。

お米、水、作り手の手間暇があって、「中乗さん」が完成します。



社員一同出来上がるお酒を思い浮かべながら、酒米を作っているのです。

「伝統文化を受け継ぐ」キメ細やかな酒造り

冬は気温マイナス20℃にもなることがあるこの地で朝早くからの水仕事。そして麹を造る室(むろ)は30℃近く。この温度差での仕事は過酷なものです。

夜中は麹の手入れ、もろみの管理など、毎日寝不足も続くのだとか。



しかし、出来上がった日本酒の味をみたときの感動、そしてなによりも「中乗さん」を飲んでくださったお客様の笑顔が原動力となり、中善酒造店は米と酒を造り続けています。



酒造り20年の山口杜氏の基本に基づいたキメ細やかな酒造りを継承し、発展させていきたいと考えています。

目指すのは流行にとらわれる事なく、香りや味が主張せずバランスよく、飲んでいて心癒される味わい深い酒造り。



南社長は「先祖代々受け継がれたこの蔵と日本古来から続く伝統の酒造りを、今出会ったこのメンバーで守り、常に向上心を忘れず、木曽で愛され続ける地酒にしていきたい」そう話してくれました。

一本一本のお酒を誠意をもって届けたい「中乗さん」の名前に込められた思い

「中乗さん」は全量長野県産を使用した、酸味が特徴の特別純米酒です。

「米」の味と香りを存分に味わっていただけるため、食事と一緒に合わせて楽しんでいただける、食中酒としておすすめの一品です。



「中乗さん」という、この親しみやすく愛らしい名前には、およそ100年の歴史があります。



中善酒造ではそれまで「木曽の駒」「山桜」という銘柄のお酒を造っていましたが、「中乗さん町長」と呼ばれた伊東淳氏の「木曽を全国に広めたい」という思いに、先代の中澤栄作が賛同したことから、銘柄の名称を「中乗さん」に変更。以来、約100年間木曽節とともに愛され、飲み継がれています。



木曽の人たちに愛されている「中乗さん」という名前には一体どんな意味があるのでしょうか?

それはこの土地の古くからの産業が関係しています。



中善酒造店のある木曽の地域は、天然ひのきを始めとする良材な木材の産地として栄えていました。

木曽の深山で伐採された木は、尾張藩まで運ぶために木曽川を流さなければなりませんでした。しかし木曽川は流れが速く、川幅が狭かったため、1本ずつバラバラにする必要があったのです。

その木材を運ぶためのいかだ乗りを「中乗さん」と呼んでいたそうです。

前後左右にとび移りながらバラバラの木材の器用に操るなど、命懸けの仕事をする「中乗さん」は、その時代のスーパーマンとして木曽の地に語り継がれています。



危険な木曽川を下った「中乗さん」が一本の木材を大切に運んだように、

『酒米の生産者や、生産に携わる方々の想いを味にし、皆様に一本一本のお酒を誠意をもって届けたい』それが「中乗さん」という名に込められた思いなのです。

中善酒造店のご案内

営業時間

4月~10月:9時~18時(試飲17時まで)

11月~3月:9時~17時(試飲16時まで)

【定休日】なし ※年末年始休業は公式情報をご確認ください。

アクセス

電車

中央本線 木曽福島駅より徒歩約13分

中央自動車道 伊那ICから県道263号、国道361号、国道19号経由で約50分

アクセスマップ

中善酒造店での取り扱い商品

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