遠藤酒造場

200年の歴史を礎にマニュアル化で新しい形の酒造りに挑む

〒382-0000 長野県須坂市大字須坂29

創業元治元年(1864年)の老舗酒蔵が苦難を乗り越え、新ブランドと歩む今

長野県北部に位置し、江戸時代は須坂藩の陣屋町であった須坂市。

遠藤酒造場は元治元年(1864年)、須坂藩御用達の酒蔵として創業し、藩主への献上酒を納め始めたのがはじまりです。

主要銘柄「養老正宗」が黄綬褒章を過去に受賞したものの、1970年台に巻き起こった日本酒ブームに乗ることはできず、小さな酒蔵として必死に伝統の味を守り抜いていました。

1982年、6代目が21歳の若さで蔵元頭首に就任した当時は従業員はわずか3名。既存ブランドの改良に着手しつつ、新ブランドの開発に力を注いできました。

現在は、「渓流」、「朝しぼり」、「どむろく」、「彗」など人気銘柄を展開しつつ、酒造りそのものも進化させてきました。近年は杜氏一人に頼ることなく酒造りをできる形を模索、時代に合った酒造りを進めています。

日本酒の9割を占めるといわれる水は、根子岳の伏流水を使用。この水はマグネシウムを多く含んでおり、酵母の発酵が促進されるといいます。

美味しい酒造りに適した土地で日々、新しい酒造りに取り組んでいます。

数値化、マニュアル化で感覚だけに頼らない品質の安定、向上を目指しています

江戸時代から160年続く、歴史ある酒蔵。しかし、伝統を重んじつつ、時代に合った新しい酒造りを行っているのが遠藤酒造場。

そのひとつとしてあるのが杜氏任せにならない酒造りです。「私が一番取り組んでいるのは、みんなが同じ作業ができるようにするということ。杜氏がいないと酒造りができないじゃ困るんです。」と杜氏の髙野伸さんは言います。「もちろん、麹やもろみの状態など、ある程度経験がない人が見なければならないですが、感覚だけに頼らない酒造りに取り組んでいます。」

遠藤酒造場が進めているのが「感覚に頼らず、誰もが同じ作業をできること」。麹の様子や温度の変化などを詳細に数値化しマニュアルを作ることで、誰でも同じ作業ができるようにしていると言います。

酒を造っている期間、休みが取れるのは月2日程度。それでは、やっぱり従業員も疲れですさんでしまう。それが品質にも影響すると思うんです。だから、マニュアル化して、きちんと休めるようにする。伝統、品質を守りつつ、心に余裕のできる酒造り。

そうすることで、以前よりも良い酒造りができていると年々実感しています。

日本酒の面白さ、その可能性を信じて常に新しいことに取り組んでいきたい

新しいことに取り組むのが好きで、あまり固定概念はないというのが遠藤酒造場の強みだという。

多様性があるということは良いことだと思っています。やり方次第でそれが実現できるのも日本酒の面白いところだと思います。例えば、白ワイン酵母で日本酒を造ったりなど新しいことに挑戦しています。

また、国内と海外での作り分け等も将来的には考えていることのひとつです。やはり食文化をはじめとした文化の違いで味の好みは変化するので、合わせた酒造りなども視野に入れていきたいと思っています。

時代や飲む人たちに合わせた多様性のある酒を目指し、日々精進していきます。

おすすめの商品

「純米どむろく渓流」は日本酒の原点に立ち、作り出された活性にごり酒です。

ビンの中で、酵母が活性している蔵元自信作です。

発酵中の醪(もろみ)を粗く網で越しただけで一切の手を加えずビン詰めにしてあるので、まさに生きている酒”を感じられる強い旨味が特長です。

健康や美容にもおすすめで女性にも人気のある商品です。



仕込み方法:本醸造(活性にごり酒)

アルコール度:14%

日本酒度: -26

酸度:1.5

原料米:白樺錦他

精米歩合: 70%

遠藤酒造場のご案内

営業時間

8:30~17:00(1/1・1/2・1/3はお休みとさせていただきます)

アクセス

電車

長野電鉄須坂駅下車、徒歩15分

上信越道須坂長野東ICから国道403・406号経由10分

駐車場

普通車5台

アクセスマップ

遠藤酒造場での取り扱い商品

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