土屋酒造店

「品質重視」を信念に創業から受け継がれる伝統と先進技術を融和させていく挑戦心溢れる酒蔵。佐久地域のテロワールが生み出す唯一無二の地酒

〒385-0051 長野県佐久市中込1914-2

高品質で良質な酒造りを信念に、先進技術を学び活かす酒蔵

土屋酒造店は、戦国時代に武田信玄に引き連れられて山梨から移住して長野県佐久地域に土着し、庄屋と酒蔵としてこの地に創業したと伝えられています。その後、腐造により頓挫を経験しましたが、明治後期(1900年)に再度創業し、現在の土屋酒造店が誕生しました。

長野県の酒蔵の中で、後発で創業した土屋酒造店は販路に試行錯誤しながらも「より良い酒を造る」という信念のもと、「日本酒の品質」に最も注力をし、いち早く酒造りの最新技術を取り入れようと柔軟に挑戦をしてきました。質が良く美味しい日本酒をいかにスピーディーで効率良く造るかを考えていた土屋酒造店は、明治末期(1910年)に開発され日本酒造りに革命を起こした「速醸酛(そくじょうもと)」という新しい製法に着目しました。



速醸酛とは、酒造りの工程で必要となる「酒母」に醸造用の乳酸を加えて造る製法です。当時主流であった「生酛造り(きもとづくり)」では酒蔵の天然の乳酸菌を取り込むため、味わい深い酒が造れるメリットはありますがかなりの時間を要する技法でした。速醸酛は、造りの最初から乳酸を投入することで雑菌の侵入を防げる安定した造りを可能にし、腐造のリスクを軽減することができます。また、気温などの環境要因で日本酒造りの影響が伴うことはなく、高品質の日本酒が効率的に造ることが出来る画期的な製造法でした。



土屋酒造店は、長野県で速醸酛の技術を一番に取り入れ、吟醸酒造りに活かしていきました。比較的新しく誕生した酒蔵でしたが、「品質重視」の酒造りの信念と時節に合わせて先んじて最新技術を取り入れて挑戦していく酒造りの心は今も引き継がれ、日本で認められる長野県の名酒として名を轟かせるようになり、代表銘柄の「茜さす」はANA国際線ファーストクラス搭載酒として高い評価を得ています。

雄大なテロワールを活かして造る「真の地酒」

土屋酒造店のこだわりは、テロワールを活かし長野県の豊かな自然の恵みを取り入れた地酒造りです。テロワールとは、主にワイン製造で使われる表現で、どのような環境でブドウが育ったかを表す言葉です。ワインはブドウの土地、立地、気候などの生育環境や地域によって味が変化します。土屋酒造店は、長野県産米の酒米を契約農家で共に育てていく過程で、長野県産の土壌、水、気候などすべての環境資源を活かした「産地独特の味わいの地酒」「土屋酒造店ならではの長野県佐久地域の地酒造り」にこだわりを持っています。



米作りの土壌は、千曲川河川を隔てて大きく異なります。千曲川左岸地区は長野県で有名な「五郎兵衛新田」を含む粘土質な土壌で、千曲川右岸地区は河川の砂混じりで耕起がしやすい軽やかな地質でミネラルが多く含まれています。異なる特徴のテロワールによって様々な味わいの酒米が収穫され、多様な日本酒造りに活かされるのです。その豊かな土壌を守るためにも、千曲川左岸五郎兵衛新田では減農薬栽培、千曲川右岸佐久市臼田地区では有機JAS認定栽培で米作りが行われています。これにより造られる酒はより高品質で安心安全なものとなります。

水は名峰から湧き出る清らかな伏流水を100%使用しています。千曲の伏流水は軟水でミネラルも多く含まれており、日本酒造りには欠かせない大事な資源です。



これらすべて長野県の自然が与えた恵みの資源を、真の地酒として醸していきます。

伝統の吟醸酒造りの技術を守りながら、より高品質な地酒を造るために最先端の技術も取り入れていく、歴史深い技術と最先端の技術を融和させた酒造りがこだわりです。地元で獲れた米や風土を活かしていくために新しい知識や技術を取り入れていく信念は、創業時からの先進的な技術を取り入れていくチャレンジ精神が今も受け継がれています。

名酒を生み出す日本のコート・ドール

伝統の酒造りの技術を大切にしながら数々の挑戦をしていく土屋酒造店は、この長野県佐久地域を「日本のコート・ドールだ」と胸を張って語ります。佐久地域の秀逸なテロワールから生み出された地酒は、有機肥料で栽培された良質な酒米、豊かな山々から湧き出る清らかな水、寒冷な気候条件がすべて一致して造られた逸品です。日本酒もワインと同じように、環境によって味わいが左右されてしまう非常に難しい工程を経て造られていきます。創業からの長い歴史の中で様々な経験や知識を蓄積し、日本酒の一滴一滴に心を込めて造った積み重ねの結晶である土屋酒造店の日本酒。代表銘柄である「亀の海」は、伝統ある地酒として地元の人に長年愛されていますが、見た目を変えることなくその時節のトレンドや時代の味覚に合わせて少しずつ味わいを変化させています。伝統ある銘柄でも古くからまったく同じものとならないように、味わいのニュアンスはそのままに、伝統と現代の味わいを研究して酒造りに表現していきたいと心がけています。そして今後も伝統と革新を大切にし、ワインをも超えるような酒造りをしていきたいと考えています。



長野県民だけではなく全国の方々へ、佐久の地酒を楽しんでほしい。土屋酒造店の地酒は、日本は勿論、インターナショナル・ワイン・チャレンジなどの世界の品評会で金メダルを受賞するなど、世界に羽ばたき大きな評価を受けています。最も偉大なワインを生み出す黄金の丘陵(コート・ドール)のように、「豊かな土壌」「澄んだ水」「酒造りに適した気候」が生み出した唯一無二の味わいの日本酒を作る長野県佐久地方は、人の心を揺さぶる名酒の産地といえるでしょう。

酒蔵と消費者が一体となって造り上げる名地酒

土屋酒造店の代表銘柄は「亀の海」と「茜さす」。

「亀の海」は創業時から続く伝統的な日本酒で、仏教の経典一説の「非常におめでたい」の意を表す「亀壽福海(きじゅふっかい)」より酒名を「亀の海」と命名し、速醸酛の技術を活かして造られています。スマートで綺麗な味わいを感じられ、爽やかさや軽やかさを併せ持っています。骨格のある酸味が特徴で温めても冷やしても美味しい、オーソドックスにお楽しみいただける日本酒です。



「茜さす」は2000年から作付けを始め、有名ブランド米「五郎兵衛米」というコシヒカリが育てられる、稲作特A地区である五郎兵衛新田にて農薬を一切使用せずに育てられた酒米で醸した日本酒です。この豊かな土壌を利用し、茜さすの酒質に最適な「ひとごこち」と「金紋錦」を育てて使用しています。



また、「茜さす会」という土屋酒造店の地酒を愛する地元の米農家や地元の人々などの消費者が力を合わせ、稲作や酒を楽しむ会を運営しています。地元のテロワールで有機栽培を行い、良酒を共に造り上げ、皆一緒になって稲作や酒を楽しみ、豊かな土壌が永続的に続くよう守ることをコンセプトとし、酒蔵と消費者が一体となった活動は大きな評価を受けています。

土屋酒造店と茜さす会のメンバーが一体となって造った「茜さす」は、ふわっと米の味わいを感じ、心地よい吟醸香が楽しめます。高品質で造られたその香りは上品で華やかさがあり、旨味がぎゅっと凝縮されている飲み心地の良い日本酒です。

その取り組みや味わいが日本や世界でも評価されて、愛知万博の長野パビリオン代表酒となり、ANA国際線ファーストクラスの機内酒に採用され、ワイングラスアワードにも選ばれるなど名実ともに逸品の日本酒です。

土屋酒造店のご案内

営業時間

月~金:9:00~17:30

土:10:30~12:00、13:30~17:00

定休日:日、祝

アクセス

電車

JR小海線中込駅 徒歩5分

上信越道佐久ICより15分

駐車場

あり
普通車:5台 バス:1台

アクセスマップ

土屋酒造店での取り扱い商品

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