喜久水酒造

信州下伊那地域唯一の酒蔵として歴史を刻む

〒395-0807 飯田市鼎切石4293

地元唯一の酒蔵の使命として、地元のお客様のニーズに合わせた酒造りを追求する

長野県の最南端に位置し、東に南アルプス、西に中央アルプスがそびえ、南北に天竜川が貫く日本一の谷地形が広がる長野県飯田市。

豊かな自然と優れた景観、四季の変化に富んだこの土地の唯一の酒蔵が喜久水酒造です。

喜久水酒造はその昔、古いものは江戸時代からあった下伊那の南信地域37軒の酒造が、太平洋戦争戦時下の1944(昭和19)年に各地で行われた企業合同に伴い、1つの酒蔵となりました。

戦後も合同したまま残る、全国でも珍しい酒蔵です。 酒銘の『喜久水』(キクスイ)は、企業合同した折に市内の酒造家が明治の頃より使っていた由緒ある銘柄を総意として引き継ぎ、現在に至っています。

信州下伊那地域における唯一の蔵元でもあり、近年は日本酒の他、焼酎、シードル、リキュールなどの商品も展開、南信州一円のお酒をまかなってきました。

幻の酒米「高嶺錦」を復活。地元の素材での“地元の酒”づくり

信州下伊那地区唯一の酒造ということもありまして、やはり地元のお客様のニーズにこたえていきたいと語る、喜久水酒造営業部長の後藤高一さん。日本酒だけではなく、焼酎、シードル、ワイン、リキュールなど幅広い商品を取り扱っているのが最大の特徴です。

時代によって変化するお客様のニーズに常に答え続けられるよう、開発を心がけているという言葉には、昔、37酒蔵が合同し、信州下伊那地区唯一の酒蔵となった歴史と地元への想いが強く感じられます。



また、日本酒では地元米に徹底的にこだわり、地元産の「美山錦」はもとより、幻の酒適合米と言われる「高嶺錦」を復活させ栽培に着手し、純米大吟醸『翠嶂』を製造、2020年ワイングラスで美味しい日本酒アワード プレミアム大吟醸部門金賞、 I.W.C.(インターナショナル・ワイン・チャレンジ) 純米大吟醸酒の部銀賞など数々の賞を受賞しています。



仕込み水は環境省・全国名水百選の一泉として認定された「猿庫の泉」と同じ水系を使用。「猿庫の泉」は江戸時代に茶に適した水を求めて諸国を遍歴した不蔵庵竜渓宗匠が探しあてたといわれており、この水を使用し、美山錦を55%まで磨き上げた「純米吟醸 猿庫の泉」は、すっきりとした味わいの中にも芳醇な味わいのある逸品です。



他にもリキュール、ワインなども地元産の素材を極力使用し、多種多様な酒づくりをしながらも、“地元の酒”を追求した酒造りを行っています。

ローカルに根付く酒を。 海外でもローカルに浸透した酒を目指す。

地元に根付いた酒造りをしていきつつ、海外でもローカルに浸透したセールスを狙っていきたいと思っています。

現段階は、日本酒はニューヨークやカリフォルニアなど大きな都市でハイエンドな酒としての市場がメインになっていますが、

将来的には、吟醸などの高価な商品だけではなく、純米酒など手軽に楽しめる酒をテキサスなど違う州、ローカルな都市のスーパーなどで並べられるようにしたい。

実際にテキサスでの試飲会なども行っており、南部の農家の方などに受け入れられるんじゃないか?と手ごたえを感じています。

今は日系のスーパーなどになってしまいますが、近い将来、ローカルなスーパーにも喜久水の酒が並べられて、アメリカでも地元の人たちが手軽に手に取れるようになるといいなと思います。

幻の「高嶺錦」を復活させた逸品

「高嶺錦」はかつて長野県中心に酒適合米として広く栽培され、高級酒などに重宝されていた品種でしたが、米が小粒で固く、割れやすいため、

品種改良で美山錦などの登場により、徐々に使用されなくなっていきました。ただ、杜氏たちからは、すっきりとした旨い酒ができるとして評判の酒米でもありました。喜久水酒造では、その幻の酒米「高嶺錦」を復活栽培し、日本酒に使用しています。

「純米 風越(かざこし)」はその「高嶺錦」を丹念に磨き上げ、米の旨味とコクを引き出した芳醇な味わいの純米酒です。

純米ながら軽快としたすっきりした味わいは「高嶺米」を使用すればこその味わいです。



・全国燗酒コンテスト プレミアム燗酒部門 2016・2017 金賞受賞。

喜久水酒造のご案内

営業時間

平 日 9:00~16:00

土曜日 10:30~15:30

アクセス

電車

JR飯田線切石駅より徒歩2分

中央道飯田ICより5分

駐車場

普通車7台、バス1台

アクセスマップ

喜久水酒造での取り扱い商品

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