黒澤酒造

原点回帰。伝統の生酛仕込みにこだわった、存在感のある酒造り

〒384-0702 長野県南佐久郡佐久穂町穂積1400

標高800メートル、日本屈指の高所にある酒蔵

長野県東部に位置し、北八ヶ岳山麓、千曲川上流、標高800メートルにある佐久穂町八千穂。

そこに蔵を構える黒澤酒造は、全国でも屈指の高所にある酒蔵です。

創業は安政5(1858)年。黒澤家は、江戸時代には南佐久の名主として年貢を取りまとめていました。

創業者である、黒澤利佐衛門が地元供給用の酒造りを始めたことが黒澤酒造のはじまりだとされており、当時の郡代(代官)から拝受した酒株証文(酒造りの許可証)は今も大切に保管されています。

明治になると、事業を拡大、黒澤合名会社を設立し、銀行、呉服太物卸業、酒造業、味噌醤油醸造業、薬品卸業の5事業を5兄弟が各事業を担いました。

黒澤酒造の代表銘柄「マルト」の名は、この時につけた屋号である「丸登」から。丸(日)が登(のぼる)という意味が込められているそうです。

黒澤酒造内にある「酒の資料館」では、黒澤家ゆかりの品が並べられており、当時の酒造りの一片を見ることができます。

信州の恵まれた自然の中。伝統の生酛仕込みと自家栽培の酒米で醸す酒

160年以上の歴史がある、黒澤酒造。

原点回帰として、伝統の製法生酛仕込みにこだわった酒造りをしています。

生酛とは、蔵に棲みつく乳酸菌を始めとする微生物を利用し酒母を作る方法。

現代は、安定的できれいな味わいに仕上がる速醸速醸法が主流だといいます。

生酛は発酵からじっくりと仕込むことにより、蔵特有の乳酸菌の作用などで、個性のある酒が造れるのだとか。

黒澤酒造の酒は、やや骨太でふくらみがある味。米本来の旨味がしっかり感じられるリッチな味わいで、さらに独特の酸味が特長なのだそうです。



また、米の自社栽培にも力を入れています。きっかけは、お客様から自分で育てた米で自分で造った酒を飲んでみたいと言われたこと。

標高800メートルの佐久穂町は、稲作には不向きな地域ですが、当初30名程度からスタートし、試行錯誤しながら稲作を始め、今では黒澤酒造のファン70名と一緒に田植えから酒造りまでを体験できるイベントを毎年行っています。

現在は、自家栽培と契約農家で収穫した美山錦とひとごこちを中心に大吟醸から普通酒まですべて長野県産の酒米を使用しています。

日本酒だけではない、長野の風土を感じさせる酒造り

海外への進出も見据え、すでにアメリカ、ドイツ、シンガポール、台湾など世界中からオーダーが来ているとのこと。

信州の風土を醸した酒が、世界でも喜んでもらえればと語ります。

また、日本酒以外にも焼酎や、自社の酒を使った漬物なども展開しています。

蕎麦の名産でもある長野県ならではの蕎麦を使ったジンなど、風土に根付いた酒造りをベースに挑戦を続けています。

酒蔵からのメッセージ

当社のフラッグシップでもあるのが、「純米酒生酛造り㋣」。基本中の基本のこの酒を常に忠実に造りながら、他の酒造りにチャレンジしていく。ここから枝分かれして新たな酒が生まれているようなそんな基本の酒なので、せひ味わってみてほしいです。

そして、風土を醸したあじわいをゆっくり楽しんでもらいたいです。また、温度によっても味が変わるので、その変化も楽しんでいただけたらと思います。

黒澤酒造のご案内

営業時間

9:00~17:00年中無休(年末年始を除く) 冬季(11月~4月中旬)は10:00開店

アクセス

電車

長野新幹線、佐久平駅下車、小海線小海・小淵沢方面
中央線、小淵沢駅下車、小海線小諸方面
八千穂駅下車。徒歩5分

中部横断自動車道:八千穂高原ICより国道141号線を経て約5分
中央自動車道:須玉IC or 小淵沢ICより佐久方面へ約70分

駐車場

普通車10台

設備

酒の資料館見学可能

アクセスマップ

黒澤酒造での取り扱い商品

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